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インフィニット・ゲスエロス
3話→中学2年A
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守ってるだろうな」

その問いに、束は頬を膨らませながら返す。

「ひどい!私は『二人』には嘘言わないもん、ちゃんと朝と夜は家で食べてるもん」

「そりゃ良かった。俺も毎日は来れないし、流石に、俺の飯食って家の飯食わないってのは、俺も道場で居心地悪くなる」

そう言って、前に渡したタッパーを回収してると、不意に顔を柔らかいものが覆った。

「大丈夫だよ!将来は私の婿にしてあげるから、私の家庭の味はタローちゃんの味になるし!嫁はちーちゃん!」

「光栄だな」

満足するまで束に好きに抱きしめられるがままになる。

野郎……また(胸が)成長してやがる。

両頬に当たる感触を堪能していると、これまたいつも通り勝手に満足して離れる。

「で、見せたいものって?」

離れたタイミングに合わせて、今回のメインイベントを聞く。

派手好きで説明したがりの束は、そういった聞かれ方をすることを好むのは、長い付き合いで知っている。

「ふっふっふ、今回は凄いよ!」

そう言うと、束はパチンと指を鳴らす。

すると、暗かった奥の方の電気が灯った。

何か大きい物がシーツにくるまれ、鎮座しているのが見える。

つーか、自動点灯を特定の音で出来るのかよ。

既にこの時点で凄いじゃん、と言いたいが、黙っておく。

のってる時に話の邪魔をされるのを嫌がる性格は熟知していた。

「よーし、それじゃーいよいよ今回のメインイベントだ!」

どこからともなく流れるドラムの音と共に、白いシーツが横にスライドする。

翻る白い布。

その後ろには、機械仕掛けのヒトガタが『二体』鎮座していた。

それは、世界を変えるシロモノ。

IS 〈インフィニット・ストラトス〉


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