暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica8-B邂逅〜For her sake〜
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の勘のようなものの正体はすぐに判った。

「えー、いいじゃん。一緒にお風呂に入ろうよ〜♪」

「無理だから! 俺、男子だから!」

「恥ずかしがる事ないっスよ〜♪ 頭を洗ってあげっるスよ〜♪」

「1人で洗えるから〜!」

「あ、じゃあ私も一緒に入ろうっかな〜♪」

「お前ら・・・。純情な男子をからかうんじゃねぇよ・・・」

スバルやウェンディ、さらにはクイントさんからも一緒にお風呂に入ろうって誘われてるトーマ。クイントさん達がわいわい騒いでる中、あたしとルシル、それにギンガとチンクは、庭のガゼボ(日本でいうあずまや)のベンチに座ってる。

「トーマが生まれたのはヴァイゼンの遺跡鉱山のある町だ。その遺跡鉱山が崩落、町全体も連鎖崩壊するという事故が新歴74年に起きた。トーマはそのたった1人の生き残りなのだ」

「管理局は公式に事故として処理したのですが、トーマの話によれば、崩落直後に男女2人組を現場で目撃したとのことで・・・」

「その2人が崩落を招いた犯人ということかしら・・・?」

「・・・トーマの目撃証言から追加調査が実施されることになりましたが、未だに確固とした情報は上がって来ていません」

あたしの問いにギンガがそう答えてくれた。その会話中、ルシルは局のデータベースにアクセスして、件の調査報告を引っ張り出してた。モニターに表示されてる報告書をあたし達も一緒に閲覧していると・・・

「助けて〜! ギン姉〜、チンク姉〜!」

「トーマ! 別に気にすることはないだろう〜!」

「チンク姉!?」

「母さんやスバル達も、トーマが久しぶりに泊まるのが嬉しいのよ〜!」

「ギン姉!?」

真面目なギンガとチンクからのまさかの裏切りに、トーマの表情が絶望一色に染まったのが遠目でも判った。すると「ルシルさ〜ん! 割とマジでお願いします!」ってルシルに助けを求めた。まぁ同じ男子だし、そのチョイスは悪くは無いと思うわ。

「やれやれ。・・・ギンガ、チンク。フッケバインで調べてみてくれ」

それだけを言い残してルシルは家の中へ戻って行った。クイントさん達とトーマの間に割って入って、説得を始めてみたい。で、あたし達はルシルの言ったフッケバインっていう単語を調べてみた。

「トーマの言ってた特徴通りだ・・・!」

「銃剣、本、藍色の翼の刺青・・・!」

そいつらは凶鳥フッケバインと名乗る、管理外世界で強盗殺人を繰り返す犯罪集団だった。

「トーマ。まぁなんだ。女性と一緒に風呂に入れるのは今の内くらいだし、一緒に入ってやってくれ」

「ぎゃー! まさかのルシルさんからも裏切りぃ〜〜〜〜〜!」

トーマはトーマで酷い事になっちゃってるし。でもギンガは「ありがとうございます」って
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