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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica8-B邂逅〜For her sake〜
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トはヴィヴィオとフォルセティが学院に入学した当初より2人を確認していたそうです。それでも手を出さないのは、迷いがあるからか・・・もしくは待っているか、です」

「待っている?」

「自分の実力が他の王と拮抗するか超越するか、ヴィヴィオ達が打倒するに相応しい実力を身に付けるか、です。あくまで私個人の意見ですので、正解かどうかは不明ですが」

「いや、お前の感想を信じるよ。・・・とりあえずアインハルトと話してみよう。次の練習日は2週間後だ。そん時に連れて来てもらえると助かる」

「判りました」

さて、どうやってアインハルトを連れて来ましょうか。今からその事だけを考える。彼女はもう私の話を聞かないでしょうし、無理やりというわけにもいかないでしょうし。ノーヴェの練習メニューをしっかり終えた後の一度目の休憩時、「ヴィヴィオ。ちょっといいですか?」と、タオルで汗を拭う彼女に声を掛ける。

「ん、なーに?」

「それとフォルセティ」

「どうしたの?」

この件にもっとも関わりのある(本人たちは知らないですが)2人に声を掛ける。2人だけが呼ばれたことでコロナとリオが顔を見合わせ、コロナが「じゃあまた後で・・・」とリオのトレーニングウェアの袖を引っ張りました。

「待ってください。コロナとリオも一緒に居てください。今後の私たちに関わってくる事なので」

「こ、今後・・・」

「なんか大事な話・・・?」

そう身構えなくてもいいのですが。ともかく「仲間が1人増えるかも、という話です」と伝えると、ヴィヴィオ達は「おお!」と歓声を上げました。

「ねぇねぇイクス、どんな人なの!?」

「わたし達の知ってる子!?」

「強い? 強い?」

ヴィヴィオ達からの質問攻めを受ける私を見てフォルセティが「待って待って、落ち着こう!」と助けてくれました。ノーヴェさんも「整列!」と指示を出し、「はいっ!」とヴィヴィオ達を整列させました。

「よし。じゃイクス。続きを」

「あ、はい。実は――」

ノーヴェさんに相談した事をヴィヴィオ達にも伝えた。すると「覇王イングヴァルト・・・」とヴィヴィオが呟きました。ヴィヴィオはオリヴィエのクローン。金色の髪、紅と翠の光彩異色、虹色の魔力光は受け継いでいますが記憶を継承していませんので、覇王イングヴァルトについては知識でしか知りえないでしょう。

「あの〜。それでわたしは何をすればいいのかな?」

「アインハルト・ストラトスと闘ってくれませんか?」

「うえっ!? えっと、闘うってそれは試合ということでいいの?」

「はい。もちろんです」

ヴィヴィオとアインハルト。聖王女と覇王。良い方にも悪い方にも転がるかもしれませんが、丸投げすることなくそこは私たちみ
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