幕間21 オフランス王女は男の娘アイドルの夢を見るか
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いい。
それでも絶頂へむかって時間は進んでいく。
もし二人の関係に幸せのピークのようなものがあるとしたら、
その夢の時間を、最初の出会いに、偶然の一夜に持っていきたいと互いに感じていた。
だとしたら、このままずっと朝が訪れなければいい……。
「はぁ、あぅうっっ、またイクっ、はぁ……アキ様ぁ?」
「そうか、僕も……っ、また出そうだ!」
腰を振って打ちつける。シャルロットの絶頂が近いのも、肌感じ取る。
「出すぞ、シャルロット。受け止めろ……っ」
そして最後の一突きを、強く突き上げる!
「あぁああぁっ、イク、もう、だめええぇっ、んぁああああああああぁ」
――ぴゅーっ、どぴゅっ、どくんっ、どっぴゅるっっ!
シャルロットの膣の中、次の射精はすぐやってきた。
流石にちょっと疲れて、互いの動きが止まる。
この短時間の間で二回イったが、今晩で一番激しい愛のある性交だった。
「はぁ、あぁ……また、イッちゃった……」
「ああ……気持ちよかったよ。シャルロット」
事後の、この雰囲気、ラポールの感覚に浸る。
膣からは、精液が溢れ出していた。
戸塚軍医に教わったが僕の催淫精液はデキナールの効果とセットらしい。
つまり子作りセックスの際には催淫効果は発揮しないのだ。
「……ずっと、こうして――」
シャルロットが僕の口を唇で塞ぐ。
唾液から僕と同じことを思っているという気持ちが伝わって来る。
それが、何となく嬉しい。
互いに夢から覚めてしまいそうだから「愛してる」なんて言葉は使わない。
眩暈がしそうなくらい幸せな気持ちだけど、あくまで一夜限りの関係だ。
甘い口づけが、いやらしい口づけへと変わり、萎えてた男根が復活を始める。
シャルロットは口づけを終えると少し微笑んで、また腰を動かし始めた。
「ちょっと待ってくれ! 連続三曲だぞっ、休ませてくれよ」
これまでは間に休憩を挟みながら歌を楽しんで来たのに……。
聞く耳をもたないシャルロット。
どうしてだ、どこでスイッチが入ってしまったんだ。
「んっ、っ……幸せを恐れなくてもいいのよ。
私もずっと悩んでいましたの」
「……ああ、そうだなねっ」
たぶん互いに似たようなことを考えてた気がした。
シャルロットは強姦というトラウマの記憶からの解放。
僕も兎に角セックスさえ可愛い女の子とできれば十分だと、
冷静になってみれば随分といい加減な考えで生きて来た。
転生時に神様がいってた残りの寿命の話もある。
だからどこかで普通の幸せなんて手に入れることないと、
この世界で自暴自棄になっていたのかもしれない。
命短し、恋せよ少女
朱き唇、褪せぬ間に
熱き血潮の冷えぬ間に
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