ペルソナ3
1939話
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も迫力で落ちる。
実際、こうして見ていてもベリスから感じる力は、決して強力という感じはしない。
正面からぶつかれば、間違いなく俺が勝つだろう。
「行け、ベリス!」
有里の命令に従い、ベリスは槍を手にこっちに突っ込んでくる。
物理攻撃という点では先程のナーガと一緒だったが、蛇と馬では当然移動速度が違う。
小回り、いわゆる運動性という意味では蛇の方が劣るが、有里が欲したのは機動力の方だったのだろう。
いっそ、最初に使ってきた魔法を得意とするペルソナを使ってフォローを受けながら俺に攻撃をしてきた方が、有効な攻撃を出来ただろう。
だが、有里の中にある何らかの判断により、魔法を使っての攻撃ではなく、俺に直接攻撃してくる事が選択された。
勿論、その選択が決して悪いという訳ではない。
普通であれば、挟み撃ちにされるというのは圧倒的に不利な状況なのだから。
だが……それは、まさしく普通であれば、の話だ。
少なくても、俺の能力は普通とは言い切れない。
こちらに向かって突っ込んでくるペルソナ……ベリスに対し、鬼眼を発動する。
どのような効果になるのかがランダムである以上、模擬戦で有里に使えるようなスキルではないが……その対象が有里でなく、ペルソナであれば話は別だった。
ペルソナが死んでも――正確には倒されても――召喚した者はフィードバックを受けるが、それでも致命傷となるような事はない。
そんな訳で発動した鬼眼だったが……今回は相手の動きを止めるという効果が発揮され、結局ベリスは何も出来ないままに倒され、返す刃で――持ってるのが槍だが――有里を倒すのだった。
その後も何度となく模擬戦を行ったが、結局有里は俺に一撃を与える事が出来ないまま、その日の影時間は終わる事になる。
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