2話→中学2年@
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中学2年、それは男女関係なく、黒歴史的なものを量産する時期。
中学2年、それは男子も女子も『異性』というものを意識する時期。
というわけで、ええ、今日も私、山田太郎は絶賛二週目人生を満喫しております。
人生二週目のチート的な立場を存分に使い、文武両道、幼い内から資格を取りまくって人生イージーモードに向けて只今邁進しております。
え?なんだその気持ちの悪い言い方って?
しゃーないねん、目立ち過ぎると目をつけられやすいから、端から見てすぐ分かるくらいへりくだらないと敵つくるねん。
ちょうど今、目の前にいるしな。
「おいおいおい!なんだよ上なんか向いちゃって、早速降参ですかぁ?」
「ガタガタうるせーよ、女にやられた挙げ句に本人にリベンジ出来ない三下がほざくな」
いや、違うんだよ。俺は基本、平和主義者だから。
悪い事なんて精々、この顔に誘蛾灯のように寄ってきた軽い女達と一晩のアバンチュール決めただけだから。
大して悪い事してないから。
これはアレです。『俺より強い奴に会いに行く』と言わんばかりに、ゴリラ千冬が喧嘩ふっかけまくった結果だから。
チンピラに先に手を出させて喧嘩してー。
チンピラ全員ボコボコにされてー。
本人にリベンジは怖いから、小学生からの付き合いで、中学からメガネかけて弱そうに見える俺に対してリベンジをする←イマココだから。
全く千冬も気がきかない。
せめて『スケバン』とかなら、倒した後で色々楽しめたのに。
あ、なんだかんだ考えてたら、もうこんな近くにいるわ。
顔を真っ赤にしたチンピラの一人がバットを振り上げている。
なんで、こいつら俺が弱いとか勝手に勘違いするかな。
間合いに入った瞬間、遠慮なく前蹴りをみぞおちに当てて、後ろの仲間に押し付ける。
ぶっ飛んだ一人目の後ろで、慌てて殴る準備をする二人目。
その顔面に向けて、先ほど片手に握りこんでいたものを離す。
チャラララ、たーだーの石。
某青狸のBGMを脳内で流しながら、勢いをつけてさっき拾った石を顔面スローイング。
鼻に当たった石のせいで、辺りに散らばる結構な量の血潮。
あまりの惨状に引きはじめたら、もう後は消化試合である。
山田太郎、中学2年生徒会長&文学部所属。備考、篠ノ之道場所属。
学校内では大人しい印象の強い彼は、割りと武闘派だった。
路地に転がるチンピラ達を尻目に、彼は意気揚々とその場を立ち去る。
鼻歌を唄いながら、彼は目的地へと向かった。
10分後。
目的地である一軒家に着くと、彼はインターホンを押した。
『織斑』と書かれた名札の下にあるそれは、さほど待つことなく、返答を返す。
『も
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