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龍が如く‐未来想う者たち‐
井上 慶介
第一章 禁じられた領域
第六話 歓楽街
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いる」

「じゃあ、ここで別れるか?檜山さんよ」

「やっと名前呼んでくれたか。おじさん嬉しいからついて行くぞ、井上」

「……言わんかったら良かった」


後悔する最中、何処からか大声が上がったのが聞こえた。
明らかに2人を呼び止める声だが、スーツ姿の坊主男は見るからに嫌な予感しかしない。


「聞こえてんやろ!?お前ら!?」

「うるせぇ、今忙しいんや」

「神室町で会った連中、覚えとるか!?組員ボコボコにしやがって……!!」


神室町でタクシーに乗る前に会った男たちを思い出す。
東城会の代紋をつけた、3人の男。
この男は、その3人の頭なのだろうか?


「何だ、新聞記者なのに強いのか」

「速さに自信あるだけや。檜山、少しだけ待っとってくれ、すぐに片付ける」



宣言通り、男を倒すのは一瞬の出来事だった。
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