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【アンコもどき小説】やる夫は叢雲と共に過剰戦力で宇宙戦艦ヤマトの旅路を支援するようです
閑話 天王星基地の酒場にて
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なお、与えたやる夫側からすれば勘違いも良い所である。
皮だけで中は再設計だったから、熱核エンジンでの出力を補う為に巨大燃料タンクを用意しただけなのだが、波動機関の小型化がそれに偶然収まっただけである。
とはいえ、ワープ対応で外部装甲の設計はしたのは事実なのだが。
「なぁ。古代。
やる夫を覚えているか?」
「ああ。
嫁の叢雲と共に木星開発の際の事故で行方不明だっけ?
お前たちと一緒に葬式に参加しただろう?」
古代の言葉に真田志郎は筆談でここに彼を呼び出した理由を書いた。
『入即出やる夫が放浪者艦隊に関わっている可能性がある』
グラスの水滴がテーブルに落ちる程度の時間、古代守は動けなかった。
真田志郎の顔を見るが、彼だけでなく新見薫も真顔だった。
つまり、酒の席での冗談ではないらしい。
『元々気になってはいたんだ。
何で与えられた技術や戦艦の設計図が地球の規格と一致するかとな。
漂流者艦隊は地球のことを知っていた。いや知りすぎていた。
それは地球人が存在したからじゃないかと俺は考えている。
たとえば、俺たち地球人を知ろうと送り出した偵察艦艇が、木星近くで事故に会ったやる夫の船を見つけるなんて偶然があったかもしれん』
新見薫が一枚の写真を手渡す。
それはあの日卒業式でとった記念写真で、記念だからと叢雲のメイドだった鹿角さんも一緒に映っていた。
それに古代守はひっかかりを覚える。
「最初に気づいたのは新見なんだよ。
彼女の指摘でピースがハマった。
ちょうど時間だな。モニターを見てみろ」
真田志郎の言葉に古代守は首をひねりモニターを見ると、ちょうどニュースが始まろうとしていた。
「外惑星域ニュースの時間です。
放浪者艦隊シャングリラ総領事は外惑星艦隊沖田司令官との会見で、『現在の戦力では防衛が追いつかない可能性がある』と指摘。
地球側の更なる戦力強化を求めました。
これに対して沖田司令官は更なる技術供与と軍事支援を要求し…………」
「っ!?」
古代守は気づく。
シャングリラ総領事の着ているメイド服に。
それが鹿角さんとそっくり同じものだという事に。
古代守が次のリアクションを取るまでに、グラスの酒二杯を消費しなければならなかった。
『それ、上に伝えたのか?』
『伝えられる訳無いだろう。
偶然に偶然を重ねた妄言でしかないからな。
だが、俺はやる夫か東雲叢雲か鹿角さんが生きていると考えている。
漂流者艦隊のおそらく首脳部に近い所に日本人が居る可能性があるなんて漏れてみろ。
国連内で下手したら戦争が勃発するぞ』
漂流者艦隊の取り込みという地球での暗闘は外惑星域で
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