炎竜王
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いのか、破天荒男こと火竜。彼は剣を登りきると、闘神の頭の上によじ登る。
「ふざけるなよ!!仲間の命を何だと思ってやがる!!」
誰かとしゃべっているらしいナツさん。俺たちは耳を澄ませると、やり取りしている声が微かに聞こえてくる。
「仲間とは目的のための手段だと悟る時が来るよ、そなたにもな」
「違う!!仲間ってのは同じ目的に一緒に進んでいく同志だ!!いや、目的なんか違くてもいい!!一緒に笑って時には支えあって・・・互いが互いを信じられるようになる!!」
「それはただの依存だ」
「どんな言葉でもいいさ・・・とにかくそういう絆がいつも俺を救ってくれた。仲間の絆をなめるなぁ!!」
闘神が彼を捉えようとするが素早い動きで回避し登っていくナツさん。彼は炎を纏わせた拳を闘神の頭部に降り下ろす。
「効くものか・・・」
ダメージをほとんど受けているようには見えない。それでも彼は決して諦めることはない。
「その大切な仲間たちを守るために・・・もう目の前で誰かを失わないために、俺は強くなる!!」
再度振り上げられた拳。それを包む炎は今まで見たことないほどに燃え上がっていた。
「これが炎竜王の炎だぁ!!」
闘神の頭よりも巨大な炎。それを纏わせた拳が降り下ろされた。
「炎竜王の崩拳!!」
けたたましい音が周囲に響き渡る。それは大地を切り裂くほどの強者が崩れ去る音だった。
ドドドドドドド
崩れ落ちていく闘神。それを見て男たちは目を飛び出させる。地面に降り立ったナツさんは鋭い眼光で敵を睨み付けると、彼らは一目散にその場から逃げ出す。
「バケモノだー!!」
「逃げろー!!」
「「「「「ひぃぃぃぃ!!」」」」」
神さえも倒してしまった彼の目に怯えた男たちは悲鳴を上げながら逃げていく。
「待て!!まだ浄化作戦は終わってないぞ!!」
「こうなったらオイラたちだけで・・・」
なおも戦おうとする者もいたが、その顔に鉄の棒が突き刺さり小さいピエロのような男はダウンする。
「これぁ確か禁止されている魔法だよな?没収」
「貴様ー!!」
聞き覚えのある声が地に伏した男の落とした人形を拾い上げる。仲間をやられた胸にドクロマークのタイツ?を着た大男が彼に対峙しようとするが、後ろから何かに斬られ仲間同様に落ちた。
「全員逮捕だー!!逃がすなよコラァ!!」
「ガジルさん!?」
「リリーも」
その正体はガジルさんとリリーさん。また懐かしいメンツが出てきたかと思ったけど、彼らの服装に俺とセシリーは顔を見合わせた。
「え?あれって評議院の・・・」
「あんなのが評議院〜!?」
限りなく失礼だがそれには同意したいので何も言わない。ど
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