炎竜王
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りやパンチで敵を薙ぎ倒していく俺たち。離れた場所ではジュビアさんとグレイさんが共闘しており、どこからかエルザさんの匂いもする。
「あとはナツさんが何とかするか」
ここからは見えないがナツさんも戦っているはず。敵のリーダー格は彼が何とかするだろうし、俺たちはここで雑兵たちを倒していこう。
ドラゴンフォースを解放して次々に敵を蹴散らしていく。もう戦える戦力もほとんど残されていない相手は諦めればいいものを、悪あがきのごとく挑んでくる。
ゴゴゴゴゴゴ
そんな中突然空に巨大な雲が渦を巻き始めた。異様な雰囲気に思わず敵味方関係なく全員の動きが止まる。
「なんだこれ?」
「すごい魔力だよ〜!?」
「空気が変わった?」
何が起きているのかわからず表情が険しくなる俺たち。それに対し悪そうな奴等は何やらにわかに騒ぎ始めた。
「アーロック様の代償召喚魔法だ!!」
「うおー!!すげー!!」
「代償召喚魔法?」
聞き慣れない言葉に首を傾げるウェンディ。その姿も可愛い・・・って今はそんなこと置いといて。
「何かしらと引き換えにしてより強大なモンスターとかを召喚できる魔法だよ。見たことはないけど、魔力の大きさに比例して呼べるらしいよ」
我ながらよくこの状況下で説明しようと思ったものだが、ここで思わぬアクシデント。
てっきり俺たちを殲滅するために召喚されたのだと思った巨大なモンスターの足。それはなぜか味方であるはずのフードの男たちを踏み潰していく。
「なんだこれ!?」
「僕たちを狙ってるんじゃないの〜?」
敵の方が数は多いが、進軍を進めるモンスターは全く気にした様子もなく歩みを進めている。
「仲間まで・・・」
「ひどい・・・」
逃げ惑う兵隊たち。その中には既に踏み潰されてしまっている者もいるが、なんとか自分だけでもと皆走っていく。
「てかあれでかすぎでしょ〜」
「何なの?これ・・・」
「もしかして・・・」
「ヤクマ十八闘神魔法か!?」
ミネルバさんが使っている魔法の1つ、ヤクマ十八闘神魔法。詳しくはわからないけど神に匹敵する力を持つ闘神を召喚できる魔法・・・でいいのかな?
「「「「「うわああああああ!!」」」」」
大剣を携えこちらを見下ろす巨大な闘神。それは右手に持った剣をゆっくり振り上げると、目にも止まらぬ早さで地面を叩く。その威力は絶大で、大地が真っ二つに避けてしまった。
「うわぁ!!」
「大地が・・・裂けたぁ!?」
「こんなの・・・」
死を覚悟するフードの男たち。俺たちは巻き起こっている砂煙から目を守っていると、大剣の上を何かが駆け上がっていることに気が付いた。
「あああああああああ!!」
その正体はやはりと言ってい
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