第14話
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のような芸当を”彼女”以外にできる人物がいるとは思いもしませんでしたわ。」
自分達の登場に驚いているリィンにアイドスは静かな表情で説明し、メサイアは警戒の表情で少女を見つめながら呟いた。
「ほう………ヌシ達が話に聞いていたクロスベルの覇王と聖女の娘とかの”オリンポス”の星女神の末妹神か。――――なるほど。慈悲の女神の持つその”真実”を見極める”十字架”はまさに”神剣”と呼ばれて当然の莫大な霊力を宿しておるの。」
一方武器を突き付けられた少女は興味ありげな様子でメサイアとアイドスを見つめ
「え……っ!?」
「……どうやらその口ぶりだとリィンだけではなく、私達の事も”私達の事を知っている誰か”から聞いたようね。」
少女が自分達の事まで知っているような口ぶりにメサイアが驚いている中、アイドスは静かな表情で呟いて少女を見つめた。
「フフ……そう睨まなくてもヌシ達の愛する男に危害を加えるつもりはない。」
「……確かに敵意等は感じられないわね。――――メサイア。」
「……わかりましたわ。」
少女の言葉を聞き、少女から敵意等が一切感じられない事を悟ったアイドスはメサイアに視線を向けた後それぞれリィンの身体と神剣に戻り、アイドスとメサイアが戻ると少女はリィンに近づいてリィンの頬に口づけをした。
「…………ぁ………(何か流れ込んでくる……?)」
少女の口づけによって自身の身体に何かが流れ込んでくることを感じたリィンは呆け
「フフ、ほんの心付けじゃ。―――此れより先はまだ早い。いずれ見えようぞ―――”灰の起動者”よ。」
リィンから離れた少女が意味深な言葉を残して消えた瞬間、空間は元に戻った。
「っ……!?」
「ちょ、ちょっと………………リィン教官!?」
「っ………大丈夫ですか……!?」
「えっと……その……もしかして、”あの力”を抑える為の”行為”が必要なのですか………?」
突然の出来事にリィンが驚いている中ユウナとアルティナは心配そうな表情でリィンに声をかけ、セレーネは生徒達を見まわした後頬を僅かに赤らめて気まずそうな表情でリィンに訊ねた。
「ああ、いや―――すまない、少しつまずいただけさ。それより……今、”そこに誰かいたか?”」
ユウナ達の言葉に対して苦笑しながら答えて立ち上がったリィンは少女がいた場所に視線を向けてユウナ達に訊ねた。
「へ……!?」
「それはどういう――――」
「……僕達5人以外、誰もいなかったと思いますが?」
(まさかとは思いますがミントさんのように”この周囲の空間を停止”させた何者かがお兄様に接触を……?)
リィンの質問にユウナ達が戸
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