第14話
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戦闘が終了し、ユウナが安堵の溜息を吐いている中クルトは疑問をリィンとセレーネに訊ねた。
「いや、見たところ大昔から霊的な場所ではあるんだろう。何が原因かはわからないが……まずは用事を済ませるとするか。」
「ええ、『エリンの花』ですね!それじゃあ、手分けしてさっさと集めちゃうとしましょ!」
「了解です。」
「ふふっ、勿論周囲の警戒を怠らずに収集してくださいね。」
その後リィン達は薬草を手分けして収集した。
「―――これで目標達成だ。あまり待たせても悪いし、アルトリザスに戻るとしよう。」
「そうですわね。”任意”の要請にあった魚も手に入れましたから、この森林での用事はもうありませんね。」
「ふう……了解です。綺麗だし良い香りもするけどとっとと帰った方がいいかも……」
「ああ、さっきの魔獣もそうだが、何が起こるかわからないというか……」
「……特に何も感じませんがこれ以上の滞在は無意味かと。」
「よし、それじゃあ―――――っ……!?」
アルトリザスに戻る指示をリィンが出そうとしたその時、突如リィンの心臓がドクンと鼓動をし、リィンは思わず胸を抑えて地面に跪いた。
「……!?」
「お兄様……!?」
「え……」
「教官……!?」
リィンの突然の様子に生徒達が驚いている中セレーネとアルティナがリィンに駆け寄り
「だ、大丈夫だ―――」
自分を心配するセレーネ達にリィンが答えかけたその時、何とその場の空間が突如緋色に染まった!
「!?これは………!あ…………」
突然の出来事に驚いたリィンはセレーネ達がしゃべらない所か、全く動く事がない様子に気づき、更にいつの間にか自分の傍に現れた金髪の少女に気づいて呆けた声を出した。
「……どうやら”結界”に反応したようじゃの。」
「……君は………」
金髪の少女の言葉が静かな表情で呟いている中、リィンは戸惑いの表情で少女を見つめていた。
「フフ……聞いていた通りか。じゃが、物事には然るべき順序というものがある。見たところ、ヌシの因果はようやく再び回り始めた様子……」
リィンを見つめて妖しげな笑みを浮かべた少女がリィンに近づこうとしたその時
「―――止まりなさい!リィン様に何をするおつもりですか!?」
「―――まずは貴女が何者なのか、名乗ってもらうわよ。」
メサイアとアイドスがそれぞれ自分達から現れてそれぞれの武器を少女に向けた。
「メサイア……アイドス……二人はこの空間の影響を受けていないのか……?」
「ええ、私は自力で影響を受けないように防いだけどメサイアはリィンの身体や魔力と同化していたお陰でしょうね。」
「……まさかこ
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