第14話
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る事にユウナは驚き、アルティナは男性に自分達を知っている理由を訊ねた。
「ああ、仕事柄そういう噂は仕入れるようにしててなぁ。しかし大したモンだ。随分、優秀な学校みたいだな?」
「ま、まあ、それほどでも。」
「まだまだ修行不足です。」
男性の高評価にユウナは照れ、クルトは謙遜した様子で答えた。
「――――トールズ士官学院・第U分校、”Z組・特務科”です。自分とこちらの女性は教官で、この子達は所属する生徒たちとなります。あなたは……?」
「ああ、俺は何て言うか”狩人”みたいなもんだ。さすがに魔獣は専門外だが手配されて、倒せそうだったら仲間を集めて退治することもある。この魔獣どもも、噂を聞いて調べに来たんだが、まさか機械仕掛けとはなぁ。確か”人形兵器”ってヤツだろう?」
「ご存知でしたか……」
「一体どちらでその情報を耳にされたのですか?」
一般人と思われる男性が人形兵器を知っている事にリィンは若干驚き、セレーネは知っている理由を訊ねた。
「いや、前の内戦の時に妙な連中が放ったそうじゃねえか。俺の仲間うちじゃずいぶんと噂になってたぜ?」
「やっぱりそうなんだ………」
「……以前から各地で徘徊していたという事か……」
「ま、この辺りにはもういないみてぇだし、他を当たってみるかね。って、ひょっとしたらお前さん達も捜してるのか?」
「ええ……演習の一環としてですが。人形兵器に限らず、何かあったら演習地に連絡をいただければ。各種情報に、戦力の提供―――お手伝いできるかもしれません。」
「ハハ、そいつはご丁寧に。―――そんじゃ、俺は行くぜ。お前さん達も頑張れよ。」
「あ、はいっ!」
「そちらもお気をつけて。」
そして男性はリィン達に応援の言葉をかけた後、軽く手を振りながらその場から去っていった。
「ふふっ……面白いオジサンだったね。大きいのに飄々としてたからかあんまり強そうじゃなかったけど。」
「……少なくとも武術の使い手じゃなさそうだ。”狩人”と言ってたけど罠の使い手なのかもしれない。」
「”罠”ですか。」
「…………………」
「お兄様、どうかされたのですか?」
生徒達が去っていった男性の事について話し合っている中黙って考え込んでいるリィンが気になったセレーネは不思議そうな表情でリィンに問いかけた。
「ああ……少し、な。……念のため、近くに”残存”がいないか確認しよう。周囲1セルジュ内でいい。」
「……?まあ、別にいいですけど。」
「索敵を再開します。」
その後念の為に周囲を確認していたリィン達は行き止まりに到着した。
「行き止まり……?」
「あれ、おかしくない?さ
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