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転生とらぶる
ペルソナ3
1937話
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という話になれば、正直なところ俺がどうこう言えるような事ではなかったりもするが。
 何故なら、俺が普段から使っているゲイ・ボルグは強力無比な武器なのだから。
 それこそ、ゆかりや荒垣……いや、桐条達が使っている武器と比べても、ゲイ・ボルグよりも強力な武器はまずないと言ってもいい。
 このタルタロスであれば……もしかしたら、本当にもしかしたら、上の階に向かえばこのゲイ・ボルグよりも強力な武器がないとも限らないのだが。

「やった!」

 喜びの声に視線を向けると、シャドウを倒して嬉しそうにしているゆかりの姿があった。
 荒垣の表情も慣れた者でなければ見分ける事は出来ないだろうが、それでも微かに唇が嬉しそうに綻んでいた。
 この辺り、見分けがつくようになったのは、嬉しい限りだ。
 もっとも、男のそんな部分を見て喜べるかといえば……これはまた微妙なところ、か?

「さて、取りあえず先に進むぞ。出来れば来月の満月になるまでに、封印されている階まで行きたいからな」

 これまでの経験からすると、タルタロスというのは一定の階層まで進むと、それ以上は封印されており、満月に出てくるイレギュラーシャドウを倒さなければ先に進めないようになっているらしい。
 であれば、次の満月が来るまでの間に……そしてなるべく早く封印の階まで移動しておきたいと思うのは、決して間違ってはいないだろう。

「そうね。……けど、また長いんでしょうね」

 若干うんざりとした様子で告げたゆかりだったが、何気に荒垣もその言葉に同意するように頷いていた。
 まぁ、その気持ちも分からないではない。
 基本的にタルタロスは1階ずつがかなりの広さを持つ。
 それこそ、外見から見て絶対に空間的な拡張がされているだろうと、突っ込みたくなるくらいには。
 で、先月は17階から40階。
 23階のタルタロスを攻略した訳だ。
 勿論、番人シャドウのいる場所はダンジョンになっていなかったりするのだが、それでも何だかんだでダンジョンを攻略していくのは面倒だ。
 おまけに番人シャドウのいる場所まで到着しなければ、また同じだけの階をクリアする必要がある。
 更には、普通の階は毎日のように構造が変化するのだ。
 これがなければ、マッピングをしたりして進む事も出来るんだが。
 ……これがどれだけ続くのかは分からないが、いっそスライムを使って手っ取り早く探索をした方がいいのかもしれないな。
 勿論スライムについては出来るだけ隠しておきたいというのは間違いのない事実なのだが。

「とにかく、番人シャドウのいる階までは、階段を見つけたらすぐに上に行くぞ。しっかりとした探索は、それこそ封印されている階まで到着してからでもいいし」

 俺の言葉に、異議なしとゆかりと荒垣の2人は
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