21ゲキ・ガンガー
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ゃないですか…」
巨砲の直撃を食らって、自爆用の爆薬ごと散華したので生きているはずがないが、それでもラピスにジャンプさせられ、無理に生かされていた。
「どうなりました?」
聞かれているのは勿論、木連艦隊が勝利したかどうかで、自分の戦果でも母艦の生死でもない。
「ああ、勝ったぞ、地球人は散り散りに逃げ出した」
「やりましたね… 俺は大したことは出来ませんでしたけど、一隻だけ道連れにしてやりました。炎神だけでも帰投させてやってください」
そのまま最期の力を使い切って気を失い、三途の川を渡ればもう帰ってこれない。
それでも九十九と同じくラピスに強制送還され、呼吸器にあるアンモニア臭の気付け薬を嗅がされて再起動させられる。
「ゲホッ、ゴホッ、酷え、怪我人なんすから、もう少し優しく…」
肋骨も全損しているのか、咳などすると激痛が走る三郎太。
「秋山もいるぞ、隊長と月臣は機体が全損したから帰投させた。皆生きてる、お前も生きて帰れ」
「はい…」
二機の残骸を背負ったり抱えたりして帰投する明人、それでも演出のために絶体絶命のピンチが与えられる。
遮蔽できない秋山機から垂れ流されている熱源が探知されて、背後からロックオンされる一同。
「しまった、敵機に照準されている、お前だけでも逃げろっ」
「馬鹿野郎っ、お前らを捨てて一人で逃げられるかっ、ゲキガンストームッ」
口から怪光線を履く電神だが、ウェザリングを施されて大被害を受けた演出がされているので、射線がずれてしまって敵には掠りもしない。
「俺が逝きますっ、奴を道連れにしてっ」
「やめろっ!」
死にたがる三郎太を止めた時、次の演出が始まった。
「お前たちの前に、輝くGの文字は見えるか?」
秋山機からの接触通信で、全員のジンの操縦席の前に、輝くGの釦が出現しているのを知らされる。
「こんな? 設計には無いはずだ… ゲキガンチェンジの機能なんてっ? それも急ごしらえの俺らの機体にまでっ」
泣いている三郎太も、恐々釦に手を伸ばす。
「本当の男なら、こんな時何をするか知っているな?」
「「応っ!」」
秋山の呟きに答える一同、その聖句はもちろん。
「「「レッツ、ゲキガイン!」」」
残骸同然の2機に、ゲキガンチェンジなど不可能だが、ラピスの工場から、アキトだけでも残っていれば機体部品が全てジャンプして来て揃う。
しかし演出のために、残骸で組み合わさった機体は、片腕だけで足も壊れ、胴体も穴だらけという状態で、ゲキガンガー3が組み上がった。
「「我が人生に悔いなしっ」」
奇跡の熱血合体を完了し、感涙に咽ぶ秋山と三郎太。
一応、元一郎機だとウミガンガー、秋山機が中心だとリクガンガーになるが、九十九は邪魔なのでまた始末される。ダイゴウジ・ガイも、言う
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