巻ノ百二十 手切れその一
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奥方様からの文をですな」
「大坂にお送りし」
「そしてですな」
「切支丹のことを思い止まって頂き」
「戦を避けられますか」
「そうするとしよう、幸いじゃ」
こうも言った秀忠だった。
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