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ドリトル先生と奈良の三山
第二幕その十

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「その時に角があったらね」
「余計に危ないわね」
「見ていたら結構大きいし」
「欧州や北海道の鹿達と比べると小さいけれど」
「それでもね」
「大きいから」
「そこに角まであったら」
 どうしてもというのです、動物の皆も。
「それで秋には切ってるんだ」
「それも毎年」
「春日の鹿さん達は」
「そうだよ、じゃあ今度はね」
 正倉院の次はというのです。
「そちらに行こうね」
「それじゃあね」
「そのうえでね」
「春日のことも学ぶのね」
「これから」
「そうしよう」
 こうお話してです、先生達は正倉院から春日大社に向かいました、その途中鹿達も見てです。
 そのうえで春日大社に入りました、するとそこはです。
 かなり立派な社でそれで皆ここでも言うのでした。
「神聖だね」
「日本独自の神聖さがあるね」
「どうしてもね」
「そんな世界ね」
「神様の世界よ」
「ここは元々藤原氏の社だったんだ」
 先生がここでまた皆にお話しました。
「藤原氏のことは知ってるよね」
「うん、日本の古い貴族のお家だよね」
「長い間権勢を持っていた」
「そのお家だよね」
「そうだよ、その藤原家の社でね」
 それでというのです。
「今もこうしてなんだ」
「残っていて」
「そしてなんだ」
「これだけ大きくて」
「神聖なんだね」
「パワースポットとしても有名でね」
 こちらの面でもというのです。
「神聖な場所であることは事実だよ」
「神社やお寺の中でも」
「そうなのね」
「それで歴史的にもなんだ」
「意義がある場所なんだ」
「そうだよ、ここもね」
 春日大社もというのです。
「かなり古い歴史があってね」
「やっぱり千年以上の歴史があって」
「それでなんだ」
「歴史的にも意義がある」
「そうした場所なの」
「奈良は京都以上にそうした場所が多いんだ」 
 歴史的にも極めて重要な神社やお寺がというのです。
「歴史が長い分だけね」
「物凄い長さだしね」
「それでなんだ」
「千三百年以上の歴史だけに」
「京都以上にだね」
「そうした場所が多くて」
「この春日大社もそうなんだ」
 その中の一つだというのです。
「明日香はもっと古いしね」
「この奈良よりもなんだね」
「昔からあって」
「それでなんだ」
「古い、歴史的な場所が一杯あって」
「凄く学べるんだ」
「そうだよ、この奈良市よりも百年以上の歴史があって」
 それでというのです。
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