124香里さん鳳凰座の聖衣を纏う
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及び、体を汚されると聞き、虫唾が走る香里。
香里の前側には血印が入れられて貞操が保たれるが、栞には血印が入っておらず、薬や術にも耐性がないのでレイプされる可能性がある。
『それでは済まないんです。脅迫用のビデオを撮られ、薬漬けにされて奴隷扱い、お金は全部引き出されます。祐一さんの子供も殺されるか流産、それとも自分の子を跡継ぎに送り込もうとして、他の男の子供を妊娠させられます。そうなれば栞さんは生きていられません』
栞の耳にには入れることもできなかった穢れた話でも、香里なら耐えられる。秋子もそう思って伝えた。
悲惨な未来の話を聞き、歯を噛みしめて怒る香里。確かに栞では、こんな話を聞くのにも耐えられない。
『もう祐一さんの前に姿を現す事すらできず、汚された体を捨てるためにも、必ず自殺して亡くなります。その時、何人か巻き添えにして復讐できるかも知れませんが、せいぜい首謀者や実行犯だけです、古い家全ては潰せません』
香里は真っ青になり、腹の奥底から怒りがフツフツと湧き上がって来た。
最近は争奪戦のために忘れていたが、大切な妹、愛する姉のために自分の恋人まで譲ってくれた愛しい妹。それが男どもに穢され、子供の命まで奪われ自殺に追い込まれる。そんな未来はあってはならない、香里の胸の奥にも炎が宿った。
『もしできるなら、貴方が代わりに戦ってあげなさい。貴方ならそんな奴らとでも戦える。敵は大勢いますが、隙を見せないようにして付け入らせず、家を乗っ取って思い通りにしてやりなさい』
「はい、やります。必ず家ごと叩き潰して、あたし思い通りになるように作り変えてやります。年寄り達も、若い女達も、男共も、力を持っている奴らも必ずあたしに屈服させてみせます」
秋子の命令による部分もあったが、決戦は明日、母方の祖父の実家で行われる。
倉田の分家で、先代当主の弟に当たる人物。
その人物を美坂姉妹で屈服させ、腐った家ごと破壊しなければならない。
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