124香里さん鳳凰座の聖衣を纏う
[2/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
性格が酷すぎる残念な人なので、他の「嫁」とか義母とか姑にコトメとは上手くいく訳がない。
自分の娘ですら恋敵である。
大躍進集会、午後の部
教団公認ビデオ、奇跡の故意シーズン2、たった一晩の初恋編。
昼休みに教室に侵入した香里が、嘘泣きしながら語るに語ったのを、教団が設置していた監視カメラで録画した映像が流された。
「病院って、髪の毛長いと邪魔じゃない? 祐一があたしの髪の香り、気に入ってくれたみたいだから、此処から先は切って渡したの。多分、あたしが死んでからも、妹か名雪だったら捨てないで見逃してくれると思ったから…」
続いて極悪な「最期の授業参観」も午後の部で放映された。
本会場と各支部に接続された別会場でも公開されてしまい、午前午後で信者数万人に見られてしまった。
夜回り先生なら直接聞かせる臨場感がなくなるので、別会場での中継は断るはずだが、祐一きゅんには無断で使用された。
集金のためなのだが「相沢様のお力を示すためです。こうして救われた少女の証言、これが信者の皆様に、一切衆生には必要なのです(キッパリ)」とか、思いっきり嘘なのだが、本当の事でもあるので通されてしまう。
「あたし、たった一晩だけなのに、祐一にこんなに幸せにしてもらえたのっ、もういつ死んでも良いっ」
もし公共放送で放送され、各ご家庭のお茶の間で見られていたら、北海道全土で香里が正妻として応援され「死が二人を分かつ時までの三ヶ月間」やりたい放題されていたが、この場所では現人神様が起こした奇跡の一端として処理され、哀れな病人が純ケツの妖狐に救われ、医師の説明でもあったように、奇跡の力で被験者が救われたのを映像でも映した。
愛しい姉の命のために、自分の恋人をも譲った愛すべき妹。
その妹も奇跡の力によって余命1年の命を救われていたので、信仰啓蒙用ビデオとしてはピッタリ。
「去年の誕生日、私は姉に無理を言って余命の告知をして貰いました。「貴方は次の誕生日まで生きられない」って」
本会場と各支部も大盛り上がりだったが、宗教的な感激もあり、香里だけ応援にはならず「巫女のお一人になられた栞様」も応援。
午前中の「黒い病魔が逃げ去っていく少女とょぅじょ」なんかも、顔とか股間とか対魔忍顔とか、ミセラレマヘン所だけは隠して、医者の演説と一緒に放映されてしまったので、これらの恋愛の縺れも「医療行為」ょぅじょレイプも「奇跡の行使」として、教団内ではオッケーにされてしまった。
「でもっ、祐一は答えてくれたっ、病める時も健やかなる時も、「死が二人を分かつ時までっ」愛し合うって誓ってくれたのっ!」
教室と同じく、美坂姉妹の嘘芝居対決を見て、ジジイババアも号泣。
会場の温まり具合も最高なので、教団としても香里を引っ張り出して証言させ、そのあとに
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ