暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
ペルソナ3
1936話
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 月光館学園を代表する美人が2人いるのに、そんな2人に恋愛対象として見られていないのは……ちょっと哀れな気がする。
 そう言えば、図書委員に年上の美人がいるって話を聞いた事があったけど……いや、順平が図書室になんか行ったりする筈がないか。

「お待たせしました。ハンバーグステーキセットとフライドチキン、ケーキセットになります」

 そう言いながら、ウェイトレスはハンバーグステーキと焼きたてのパン、コーンスープを俺の前に置き、フライドチキンを順平の前に、チーズケーキと紅茶をゆかりの前に置く。
 月光館学園から比較的近くにあるこのファミレスは、当然のように学生をターゲットにした店となっている。
 その分値段は若干安めで……代わりに、料理の味もそれなりといった店だ。
 ただ、食えない程に不味いって訳じゃないし、俺も食うのは好きだが、舌に合わなければテーブルをひっくり返すといった真似をする訳でもない。
 取りあえず出てくる料理はそれなりの味だし、特に不満はない。

「うわ、お前達結構リッチだな」

 羨ましそうに、友近が俺の方を見てくる。
 実際、俺達は金に困っている訳ではない。
 少なくても、俺とゆかりはいらないマジックアイテムの類を桐条グループに売る事によって得た金でそれなりの収入になっている。
 順平の場合は……影時間に桐条の指揮下で働いている事により、給料を貰っているのだろう。
 言うなれば、バイトの傭兵といったところか?
 そんな俺達に比べると、友近は当然のようにそこまで金はなく……

「ホットドッグとなります」

 ウェイトレスが、友近の前にホットドッグをそっと置くのだった。
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