第2章
戦闘校舎のフェニックス
第23話 もうひとつの決戦、始まります!
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見たくありません!」
アーシアも涙で顔をグシャグシャにしながら言う。
「・・・・・・俺は死なない。ほら、アーシアを助けたときだって、俺、生きてただろ? って、そんときは鶫さんと燕ちゃんはいなかったっけ・・・・・・。とにかく、俺は死なない。生きて、皆と一緒にこれからも過ごすよ」
俺は笑いながら、真っ直ぐに言ってやった。
「・・・・・・それなら、約束してください」
「約束?」
「・・・・・・必ず・・・・・・部長さんと帰ってきてください!」
「もちろん!」
そう強く答えてやると、ようやくアーシアたちが笑顔になってくれた。
「わかりました。ここでイッセーさんの帰りを待っています」
「ああ。千秋たちも──」
「私は行くよ」
俺の言葉を遮り、千秋は真っ直ぐに俺を見据えながら言う。その眼差しは先ほどよりも強いものだった。
「諦めろ、イッセー。こうなった千秋の頑固さは筋金入りだ」
明日夏の言葉に俺は仕方なく折れるのだった。
「でも、鶫さんや燕ちゃんは──」
「私たちなら大丈夫だよ〜」
「余計な心配はいらないわよ」
俺の言葉を遮り、鶫さんと燕ちゃんは微笑んで言う。
「あたしも姉さんも、兄さんから風間流の忍の技を習得しているわ。言っておくけど、そこいらのはぐれ悪魔ぐらいなら打倒できるくらいの実力はあるわ」
えっ、そうなの!
「もう、守られてばかりのあのころのあたしじゃないわ」
「私たちの心配は大丈夫だよ〜」
鶫さんと燕ちゃんも、千秋と同じくらいの真っ直ぐな眼差しで言う。
結局、その真っ直ぐな眼差しと言葉に折れてしまうのだった。
「話はまとまったな?」
「ああ」
結局、アーシア以外の全員がついてくることになっちまったか。
その後、千秋、鶫さん、燕ちゃんは準備のためにいったん部屋に戻っていった。
あっ、そうだ──。
「アーシア、協力してほしいことがあるんだ」
「えっ?」
俺はアーシアにあることを頼む。
「これはアーシアにしか頼めないことなんだ。頼む」
「わかりました。イッセーさんがそう仰るのでしたら」
アーシアは訝しげになりながらも、すぐに了承してくれ、部屋に頼んだものを取りに戻ってくれた。
「一体どうするつもりなんだ? あんなものを頼んで?」
明日夏の疑問はもっともだろうな。使い道は予想できてはいるんだろうが、それ以前に俺には扱えない代物だからな。
「ああ、すぐにわかるよ」
俺は目を瞑り、俺の中にいる存在に語りかける。
「おい、聞こえてるんだろ? お前に話がある。出てこい! 赤龍帝ドライグ!」
呼びかけて間もなく、そいつは応えた。
『なんだ小僧? 俺
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