第2章
戦闘校舎のフェニックス
第23話 もうひとつの決戦、始まります!
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どを落として、俺に向かって飛び込んできた!
「おわっ!?」
四人分のダイブなんて、当然受け止められるはずもなく、俺はそのまま後方に倒れ込んでしまう。
「よかった! 本当によかったです!」
「イッセー兄! イッセー兄っ!」
「よかったよ〜! イッセーく〜ん!」
「心配させないでよ! このバカ!」
アーシアたちは俺の胸で泣きだしてしまった。
「治療は済んでいるのに、二日間も眠ったままで??????」
「もう目を覚ましてくれないんじゃないかって??????!」
「うえ〜ん! 起きてくれてよかったよ〜!」
「まったくもー!」
あー、また千秋とアーシアを泣かしちまった。しかも、今回は鶫さんや燕ちゃんまで。
順番に頭をなでなでしながら、なんとか落ち着かせる。
なだめたところで、俺はアーシアたちに言う。
「聞いてくれ、四人とも。これから俺と明日夏は部長のもとへ行く」
「「「「っ!?」」」」
四人とも、俺の言葉にひどく驚いていた。
「・・・・・・お祝い・・・・・・じゃ、ありませんよね?」
「・・・・・・部長を取り戻しに行くんだよね?」
「ああ」
アーシアと千秋の言葉に静かに頷く。
「私も行く!」
間髪入れずに千秋が言う。表情は真剣そのものだ。見ると、アーシアや鶫さん、燕ちゃんも同じ表情をしていた。
「ダメだ。皆はここに残れ」
千秋なら大丈夫かもしれないが、それでもやっぱり危険だ。アーシアや鶫さん、燕ちゃんならなおさらだ。
「私は戦える! イッセー兄と一緒に戦えるよ!」
「私だってイッセーさんと一緒に戦えます! 魔力だって使えるようになりました! 守られるだけじゃいやです!」
「大丈夫。軽くライザーをぶん殴って、倒して──」
「大丈夫なんかじゃないよー!」
「ッ!?」
鶫さんの怒声に思わずたじろいでしまう。
「ゲーム中、あたしたちがどれだけ心配したと思ってるのよ!? あんたが傷つく姿を見るのが、あたしや姉さんにとってどれほど辛いか、あんた、わかってんの!?」
燕ちゃんは再び泣きだしながら訴えてくる。
あー、そういえば。鶫さんと燕ちゃんをいじめから庇ったときに、よく俺が傷ついて、そして、そのたびにいまみたいに二人は泣いてたっけ。だから、俺が傷つくところなんて見たくないんだろうな。
「ゲームのときも、本当に死にかけたんだよ! あのとき、本当に怖かった! また、大好きなヒトが死ぬんじゃないかって!」
ライザーは俺を殺そうとしたらしい。その光景は、千秋にとっては本当に怖かったんだろうな。
「また血だらけでぼろぼろになって、ぐしゃぐしゃになって、いっぱい痛い思いをするんですか? もう、そんなイッセーさんを
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