暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D 〜赤と紅と緋〜
第2章
戦闘校舎のフェニックス
第23話 もうひとつの決戦、始まります!
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に尻もちをついてしまった。
 ・・・・・・圧倒的な実力差のある存在を前にすると、ここまで緊張しちまうんだな。

「・・・・・・はは・・・・・・やれやれだぜ・・・・・・」

 静寂なイッセーの部屋に俺の乾いた笑い声が流れる。
 とはいえ、いつまでも腑抜けてられねぇな!

「あとはおまえ次第なんだぞ? いつまでも寝てるんじゃねぇよ」


―○●○―


 赤い夢を見ていた。
 真っ黒な空間で、赤い閃光が走っており、周りでは炎が立ち上っていた。
 俺はそんな空間の中を漂っていた。
 ──誰だ?
 そんな俺に語りかける者がいた。
 
『いま揮っている力は本来のものではない』

 ──その声、どこかで?

『そんなんじゃおまえはいつまで経っても強くなれない』

 ──そうかおまえ・・・・・・前にも夢で・・・・・・。

『おまえはドラゴンを身に宿した異常なる存在。無様な姿を見せるなよ。「白い奴」に笑われるぜ』

 ──『白い奴』って誰だよ!?

『いずれおまえの前に現れる。そうさ、あいつとは戦う運命にあるからな。その日のために強くなれ。俺はいつでも力を分け与える。なに、犠牲を払うだけの価値を与えてやるさ。ドラゴンの存在を見せつけてやればいい』

 ドラゴン! おまえ!?
 目の前に、以前夢に出てきた赤いドラゴンが現れた!

『「赤い龍の帝王(ウェルシュ・ドラゴン)」、ドライグ』

 ドライグ!?

『お前の左手にいる者だ』


―○●○―


 目を覚ますと、そこは俺の部屋の天井だった。
 ──俺の部屋だ。
 ・・・・・・あれ、俺、どうして・・・・・・。
 上半身だけを起こし、ボヤける記憶を必死にたたき起こす。
 確か、部長とライザーのレーティングゲームで俺は戦っていたはずだ。
 小猫ちゃんが、朱乃さんが、木場が倒されて、そして──。
 段々と意識がハッキリしてきたところで、誰かに声をかけられる。

「起きたか、イッセー」
「・・・・・・明日夏・・・・・・」

 声がしたほうにに視線を向けると、壁に背中を預けながら腕組みをしている明日夏がいた。

「目覚めたようですね」

 さらに、俺が起きるタイミングを狙ったかのように、グレイフィアさんが現れた。

「グレイフィアさん! あっ、勝負は? 部長はどうなったんですか!?」

 そうだ、皆が倒されて、そして、俺だけが部長のもとに駆けつけた!
 その後、どうなったんだ!?

「ゲームはライザーさまの勝利に終わりました」
「・・・・・・負けた・・・・・・」

 部長が負けたという事実に俺は絶句してしまう。

「部長が投了(リザイン)を宣言したんだ」
「そんな!?」

 部長
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