暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D 〜赤と紅と緋〜
第2章
戦闘校舎のフェニックス
第23話 もうひとつの決戦、始まります!
[2/8]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
突然聞こえた男の声に、まったく気配を感じなかったことに驚愕する!
 声がしたほうを見ると、紅色の髪を持った高貴そうな男がいた。
 おいおい、まさか!?

「おっと、名乗りが遅れたね。私の名はサーゼクス。リアスの兄であり、魔王ルシファーの名を受け継いだ者だ」
「っ!?」

 俺は再び驚愕する。サーゼクス・ルシファー、部長の兄であり、魔王の一人。
 突然の魔王の登場に俺は萎縮してしまう!

「そんなに固くならなくていい。楽にしてくれたまえ」
「・・・・・・そうは言いますがね・・・・・・」

 とりあえず、言われる通りに体の力を抜かせてもらった。

「友人のことはすまなかったね。我々の事情に巻き込まれたばかりに」
「・・・・・・いえ。・・・・・・それよりも、なぜここに?」

 グレイフィアさんのとき以上に疑問だった。

「キミの友人に興味があってね。是非ともこの目で見に来たのだよ」
「興味?」
「うむ。彼のような真っ直ぐにひた走る悪魔は初めて見てね。非常に面白いと思ったのだよ」
「・・・・・・本当にそれだけですか?」

 正直、そんな理由だけで魔王が訪れるとは思えなかった。

「もちろん、目的は他にもあるよ。明日(あす)の夜、私の妹の婚約パーティーがあるのは知っているね?」
「・・・・・・ええ、まぁ」

 そのパーティーには多くの関係者が招待されており、部長の眷属である木場たちはもちろん、一応、俺たちにも招待状が渡されていた。

「ふふ、実はだね、かわいい妹の婚約パーティーを兄として盛り上げたいと思ってね。ひとつ余興を行おうと思っているのだよ」
「余興?」
「ああ。是非とも彼とキミとで、ひとつ会場を盛り上げてほしいのだよ」
「っ!?」

 おいおい、それって、まさか・・・・・・。

「・・・・・・それはつまり・・・・・・派手に盛り上げろと?」
「ふふ。是非とも頼むよ」

 やはり、派手ってのは、俺の想像通りのことのようだな。
 だが、解せないな。

「・・・・・・なぜ魔王のあなたがこんなことを?」

 この婚約は悪魔の未来のためと、半ば強引に推し進めたことは、このヒトも一枚噛んでいるはずなのにだ。

「言っただろう? かわいい妹の婚約パーティーを兄として盛り上げたい、とね」

 兄、という部分だけをさりげなく強調する魔王。
 なるほどな。つまり、そういうわけか。

「では、そろそろ失礼するよ。彼が起きたら、グレイフィアから招待状をもらいたまえ」

 そう言い、魔王は魔方陣の転移でこの場をあとにした。

「では、後ほど」

 グレイフィアさんもあとに続くように、部屋から退室していった。
 二人が退室したところで、全身から力が抜けてしまい、俺は床
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ