第2章
戦闘校舎のフェニックス
第23話 もうひとつの決戦、始まります!
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突然聞こえた男の声に、まったく気配を感じなかったことに驚愕する!
声がしたほうを見ると、紅色の髪を持った高貴そうな男がいた。
おいおい、まさか!?
「おっと、名乗りが遅れたね。私の名はサーゼクス。リアスの兄であり、魔王ルシファーの名を受け継いだ者だ」
「っ!?」
俺は再び驚愕する。サーゼクス・ルシファー、部長の兄であり、魔王の一人。
突然の魔王の登場に俺は萎縮してしまう!
「そんなに固くならなくていい。楽にしてくれたまえ」
「・・・・・・そうは言いますがね・・・・・・」
とりあえず、言われる通りに体の力を抜かせてもらった。
「友人のことはすまなかったね。我々の事情に巻き込まれたばかりに」
「・・・・・・いえ。・・・・・・それよりも、なぜここに?」
グレイフィアさんのとき以上に疑問だった。
「キミの友人に興味があってね。是非ともこの目で見に来たのだよ」
「興味?」
「うむ。彼のような真っ直ぐにひた走る悪魔は初めて見てね。非常に面白いと思ったのだよ」
「・・・・・・本当にそれだけですか?」
正直、そんな理由だけで魔王が訪れるとは思えなかった。
「もちろん、目的は他にもあるよ。明日の夜、私の妹の婚約パーティーがあるのは知っているね?」
「・・・・・・ええ、まぁ」
そのパーティーには多くの関係者が招待されており、部長の眷属である木場たちはもちろん、一応、俺たちにも招待状が渡されていた。
「ふふ、実はだね、かわいい妹の婚約パーティーを兄として盛り上げたいと思ってね。ひとつ余興を行おうと思っているのだよ」
「余興?」
「ああ。是非とも彼とキミとで、ひとつ会場を盛り上げてほしいのだよ」
「っ!?」
おいおい、それって、まさか・・・・・・。
「・・・・・・それはつまり・・・・・・派手に盛り上げろと?」
「ふふ。是非とも頼むよ」
やはり、派手ってのは、俺の想像通りのことのようだな。
だが、解せないな。
「・・・・・・なぜ魔王のあなたがこんなことを?」
この婚約は悪魔の未来のためと、半ば強引に推し進めたことは、このヒトも一枚噛んでいるはずなのにだ。
「言っただろう? かわいい妹の婚約パーティーを兄として盛り上げたい、とね」
兄、という部分だけをさりげなく強調する魔王。
なるほどな。つまり、そういうわけか。
「では、そろそろ失礼するよ。彼が起きたら、グレイフィアから招待状をもらいたまえ」
そう言い、魔王は魔方陣の転移でこの場をあとにした。
「では、後ほど」
グレイフィアさんもあとに続くように、部屋から退室していった。
二人が退室したところで、全身から力が抜けてしまい、俺は床
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