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どこだ、、ここは、、、
サトシがいま見ているもの。
それは、何も無い真っ暗な空間だった。
俺、、どうしちまったんだ、、
なんでこんな事になってるんだっけ、、
意識はあるものの自由に動く事も出来ず、
サトシにとってそれは、
まるで夢を見ているような感覚だった。
、、声だ、、、声がする、、。
これは人の、、いや、、ポケモンの、、
どこからか聞こえてくる何かの声。
それは男性のようで女性のよう、
或いはポケモンの鳴き声のように聞こえた。
どこだ、、どこから聞こえてるんだ!
暗闇の空間で耳を澄ますサトシ。
すると突然景色が変わり、真っ暗な世界は
急に色鮮やかに映りだした。
赤黒く染まった空。
激しい波を立てて荒れる海。
建物は何も無く、広がるのは
割れた大地と、所どころ吹き上がる黒煙。
その映像が一つずつ流れた。
そして、、、
「グォォォ!!」
「キシャァァ!」
「ショォォ!」
空と海、そして大地から
人を襲うポケモン達、、、
「うあぁあぁぁ!」
そうか、、この声はポケモンと、
襲われる人達の声だったんだ、、、
ポケモン達から逃げ惑う人々、、
その人々は、以前サトシが夢で見た
格好の人々だった。
やめろ、、やめてくれみんな!
人を襲っちゃだめだ!
逃げる者、隠れる者、
天に向かって祈りを上げる者、
様々な人々に向かって、ポケモン達は
容赦なく攻撃していた。
声が届かない、、そうか、、、
これは夢、、、夢なんだ、、
映る景色を夢と自覚するも、
その光景はサトシにとって見るに
耐えがたい夢であり、
目を瞑る事も出来ないまま、サトシは
ずっとその景色を見せられた。
「うぅ、、」
「だれ、、か、、」
「うぁぁぁぁ!!」
覚めろ、、覚めろ覚めろ!!
どうしたら終わるんだ、、どうしたら!!
映像が続けば続くほど襲われる人々、、
サトシの意識はついに限界をむかえた、、
誰でもいい、、誰か、、誰か、、、
救いを求める中、
サトシの意識は霞んでいった、、、
「ゲットダゼイエイエイエイエイエ哈っ!」
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