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魔法少女リリカルなのは 〜黒衣の魔導剣士〜 Another
第9話 「接触・忠告」
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行って負傷すれば今後の活動に響くのだから。
 そのため私は威嚇かつ牽制でバルディッシュを向けながら魔力弾を生成した。
 それに少女は一瞬怯んだ様子を見せたが、飛行魔法を発動させて私の傍まで高度を上げてくる。

「あの……あなたもそれ、ジュエルシードを探してるの?」
「それ以上近づかないで」
「いや、あの…………お話ししたいだけなの。あなたも魔法使いなの? とか、何でジュエルシードを? とか……」

 魔導師になって日が浅そうな雰囲気だ。
 でも……だからといって慣れ合う理由にはならない。この子もおそらくジュエルシードを集めてる。この周辺に被害が出ないようにするため。そんな善意でやっているのかもしれないけど……
 忠告を無視して近づいてきた少女に向かって魔力弾を連続で放つ。彼女は慌てて回避するが、実戦経験は少ないのだろう。あっさりと背後を取ることが出来た。
 バルディッシュを再度サイズフォームに切り替えながら少女へと斬りかかる。

「っ……!?」

 紙一重のところで回避され、斬れたのはバリアジャケットの一部だけ。
 今後関わろうと思わないように多少痛い目に遭ってもらう。
 上空へと逃げた少女を追って移動し、最上段からバルディッシュを振り下ろす。だがそれはデバイスによって防がれた。簡単にやられるつもりはないと言いたいのか、少女の目には明確な意思のようなものが感じられる。

「ま、待って! 私、戦うつもりなんてない!」
「だったら……私とジュエルシードに関わらないで」
「だから……そのジュエルシードはユーノくんが!」

 敵の事情なんて聞く理由はない!
 半ば強引に少女を吹き飛ばし、バルディッシュを身体の後ろまで引きながら構える。一際魔力を込めながら大きく振り抜くと、サイズフォームの先端に発生していた光刃が回転しながら少女へと飛んでいく。
 魔力斬撃用の圧縮魔力の光刃を発射する魔法《アークセイバー》。
 少女は防御魔法を展開するがそれはこの魔法には悪手だ。
 この魔法は弾速は速くはないが、バリアを噛む性質があり、軌道も変則的なので攻撃される側にとっては防御・回避しにくい。加えて「セイバー・エクスプロード」というトリガーコードによって光刃を爆破できる。
 よってバリアに噛んだ瞬間に爆破させれば敵に有効打を与えることが可能だ。
 光刃の爆破によって負傷した少女は地面へと落ちていく。格の違いはこの1戦で感じてはくれただろうが、今後関わらせないためにも明確な経験が必要だ。
 だから私は……落下する少女に向けて雷撃を纏った魔力弾を撃ち込むことにした。

「……ごめんね」

 放たれた魔力弾は見事に命中し、勢い良く地面に叩きつけられる……はずだった。
 少女が地面にぶつかる瞬間、黒い風が駆け抜け彼女を受け
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