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魔法少女リリカルなのは 〜黒衣の魔導剣士〜 Another
第9話 「接触・忠告」
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」
はっきり否定しても疑いの眼差しを向けてきそうなのですが。
そう考えてしまうのは前の世界でのやりとりに問題があるのだろうか。話すようになった頃はまだしも、どうにも俺は高町なのはという人間と一部相性が悪かったように思える。
その証拠に意地悪だとよく言われていたし。こちらからすれば、全てを意地悪で言っていたわけではないのだが。確かに意地悪で言ったこともあるが、割と相手側の被害妄想がひどかっただけで。
「何ていうか……夜月くんって私に対してアリサちゃん達より素っ気ないというか意地悪じゃないかな?」
異なる世界で異なる流れが存在しているとしても、根っこが同じならば発する言葉に同じなのかもしれない。
「……意地悪ね」
「え、いや、別に本気で言ってるわけじゃなくて! ただアリサちゃんとはこう本音で言い合ってるなって感じがするし、すずかちゃんと話す時は何というか優しい感じがするから。それを比べると私はどっちでもないと言いますか、扱いが雑なように思えるわけでして……!」
慌てているせいかどんどん敬語になっているのですが。
まあ俺のよく知るなのはにも似たようなところはあったし、世界は違えど同じような存在なのだから似た言動をするのはおかしくないのだろうが。ただ……俺の心がざわつくだけで。このざわつきが時間と共になくなることを祈りたい。この子はこの子、彼女は彼女なのだから。
「まあ別に一緒に帰ってもいいけど」
「え……本当?」
「そこで疑ってくるからあれこれ言いたくなるんだけど?」
「ううん、何でもない! 一緒に帰ろう」
そうして一緒に歩き始めたわけだが、この時期に誰かとふたりで下校というのはあまり経験がないだけに少し新鮮に思える。中学時代だったならホームステイしていた彼女と一緒に帰ることも多かったが。
冷静に考えてみると、なのはと一緒に帰るのはレアケースなのではなかろうか。前はフェイトやはやても一緒で集団での行動の方が多かったし。
この世界ではこういう日が増えるのだろうか。
「……ッ!?」
そんな他愛もないが平和な出来事を考えた矢先、何かが発動した気配を感じた。
この気配はほぼ間違いなくジュエルシードのもの。気配のする方角を考えると、今日のジュエルシードは翼の生えた黒い虎の一件かもしれない。
この予想が正しければ、なのはとフェイトが遭遇を果たす可能性が高い。
「ぁ……!」
なのはも気配を感じたようで、立ち止まって振り返った。
「えっと、あの、夜月くんごめん! ちょっと急用思い出したから先に帰るね!」
「ああ」
「また学校で!」
そう言い切るとなのはは全力疾走でジュエルシードの気配がする方角へ向かって行く。
なのははあまり運動神経が良い方ではな
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