第3章 着鎧甲冑ドラッヘンファイヤーSTRONG
前編 重過ぎた鎧
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の後ろ姿を、彼女は驚愕の表情で見送ったのである。
――そんな彼の行為により、コンビニ強盗達は早々に逮捕された。だが、龍誠自身は入校式に間に合わず、初日から教官数人に囲まれ説教される羽目になっていた。
やがて彼は悪名高い「劣等生」として知れ渡り、対してあすかは成績優秀な「優等生」として知られていくのだが――彼女は、そんな評価など気にも留めなかった。
あの時。震えて動けなかった自分に代わり、全てを解決したのは紛れもなく龍誠だった。彼こそ、真の警察官であり、ヒーローだった。
――誰もそれがわからないなら、本人すらもわかっていないなら、私が分からせる。私が彼の振る舞いさえ改めさせれば、皆気づくはず。
彼ならきっと……私が昔、憧れたヒーローに近づけるはずだから。
それが。沙原あすかが、一煉寺龍誠にこだわる真の理由であった。だが、当人がそれを知る由はない。
そして、あすか自身も知らなかった。
――だらしない「劣等生」である一煉寺龍誠が、伝説の「救済の超機龍」の息子であることを。
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