第30話 ストライカーシステム
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幸い、スーツの強度に救われ串刺しこそ免れたが。極限まで狭められた表面積の上に、人体の急所が直撃した事実と、その衝撃力は揺るがない。
世界最高峰の走力を誇る、最新型レスキューヒーローは。鋼鉄の鎧を身につけた、獅子の勇者は。
その尻の中心点に、屈辱の洗練を浴びるのだった。
「――あっひょほぅあぁあぁあぁあぁッ!」
聞くに耐えない断末魔が、通信で和士に届けられる。だが、やはり着鎧甲冑の強度は尋常ならざるもので……未だに通信の向こう側からは、「死ぬ……死んじゃう……」というか細い声が響いていた。
その一部始終を見届けた和士は、この日のデータを「無事」に取り終えたことに安堵しつつ、踵を返す。
「……死にたいのは、俺の方だ」
辛辣な一言を残して。
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