ペルソナ3
1935話
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特に、親と相談して病気で欠席をしているという事にしていたというのは、教師としては色々な意味で不味かったのだろう。
その結果として、停職3ヶ月となった訳だ。
この処分が教師として見た場合、厳しいのかどうかは俺には分からない。
だが、社会人として考えれば、停職3ヶ月というのは結構大きな処分なんじゃないだろうか。
少なくても、江古田が教師として順調に出世するというのは、まず無理になっただろうし、どこか他の学校に転勤という事になっても、今回の一件は確実にマイナスになる筈だ。
そう思えば、やはり思い切った処分であるのは間違いないだろう。
原作ではどのくらいの処分だったのか、ちょっと気になるが。
まさか厳重注意だけとか、そういう事はないと思うが……
「だろ? それで2-Eの連中、かなり喜んでるんだよ」
そう言われれば、隣のクラスから聞こえてくる声には嬉しそうな声が混ざっているように思える。
自分のクラスからもこれだけ嫌われていたとは……色んな意味で問題がありそうな気がするな。
多分、追求すればまだ他にも色々と不祥事と呼ぶべきものがあるんじゃないか?
それを学校側で追求するのかどうかは、正直なところ俺にも分からないが。
「どうやらそうらしいな。……まぁ、俺達にはあまり関係ないけど」
「おいおい、何でそう冷めてるんだよ。もうちょっとこう、喜ぼうぜ?」
喜ぼうと言っている辺り、友近も江古田に対しては思うところがあったのだろう。
それが表に出ているのは、やはり江古田がいなくなったからか。
「そうだな。取りあえず俺は江古田とはあまり関わりが深くなかったから、何とも言えないが……有害な教師がいなくなったのは、俺にとってもいい事だったな」
「はぁ……何で今日に限って、そう冷めてるのかね」
「アクセルの場合、教師が処分された事とかより、もっと気になる事があるんでしょ」
そう告げるゆかりがの言葉が、何を示しているのか……それは俺にも十分に理解出来た。
友近の方は、あまり理解した様子を見せてはいなかったが。
「もっと気になる事? 何だよ?」
「いや、今日は雨が降りそうだなって話をな。そろそろ梅雨入りしそうだし」
「え? まぁ、そう言われればそうかもしれないけど……それが大事なのか?」
「大事だろ?」
「……そうか?」
首を傾げる様子を見せる友近だが、そんな友近の側では相変わらずゆかりが俺を不機嫌そうな視線で見ていた。
だが、それに何を言うでもなく、俺は自分の席に着く。
そうして周囲を見回せば、確かに周囲では江古田の停職について色々と話をしている者が多かった。
こうして見る限りだと、やっぱり嫌っている者の方が多いのだろう。ざまあみろ、といった様子を見せている
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