第20話 雲無幾望の名を借りて
[5/5]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
つくと――青空を仰いだ。
彼女の脳裏には、姉を救った勇敢な青年の武勇伝が過っている。
(……あたしにも、来てくれないかな……。持て囃すだけで中身のない男じゃない。本当に大切な時に助けてくれるような、白馬の王子様……)
半ば諦めにも近い、その願望を少女が胸に抱いていた頃。そんな事情は露も知らない少年は、一瞬にして深く記憶に刻まれるほどの彼女の美貌に――基地へ帰ることも忘れ、暫し立ち尽くすのだった。
「……あんな綺麗な子……この辺にいた、かな……?」
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ