第231話 旅立ち
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―俺は僅かな荷物を抱えてダウゥ姫と共に、ダスカリアン王国行きの便へ乗り込んで行く。
恐れもある。不安もある。
だけど、決して立ち止まりはしない。
どんなに辛い時代にも、いつかは終わりがくる。この手を握る少女に、その希望を持たせるためにも――俺は、絶対に。
――ダスカリアンを、見放しはしない。
そんな俺を、賀織は信じたのだから。
「震えが止まったな」
「誰かさんのせいでな」
「ふふ……そうかい、そりゃあ何よりだ」
手に感じるダウゥ姫の感触から、凍えるような震えが消えていく。その変化を確かめながら、俺はダウゥ姫の笑顔に頬を綻ばせていた。
――この日。俺達はダスカリアン王国へ出発し、ジェリバン将軍や古我知さんとの再会を果たす。
そして、武器密売シンジケートとの戦いが幕を開け――奴らとの決着にもつれ込んだのは、それから三年後のことであった……。
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