第230話 新たなるステージへ
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ャついとんじゃああぁああッ!」
武章さんの怒号が暴発し。
「君にはデリカシーというものがないのかねぇえぇえぇぇぇえええッ!」
甲侍郎さんの叫びが轟いた瞬間。
「もう、龍太君ったら! 人がせっかく心配してるのに、ドサクサに紛れて賀織とイチャついて! 賀織もお尻撫でられて喜んでんじゃないわよっ!」
「このやろ〜ッ! オレを抱きしめといてそれかよッ! イチレンジ絶対許さねぇ!」
「鮎子、公然ハレンチ罪で征伐するざますッ!」
「……御意」
「いや、これはその――って! ちょちょ、鮎子! 椅子とか反則だし! 反則だしッ!」
空気の乱れに乗じてか――女性陣の不満が爆発するのだった。
だが、周囲の大人達は俺を助けることもなく、ただ生暖かい視線で見守る……もとい見捨てるばかり。
文字通りの踏んだり蹴ったりだが――まぁ、矢村を貰うからには、これくらいの代償はあって然るべきなのだろう。
「龍太、一時徹底や! いつもの公園で作戦会議やで!」
「なんのだよッ!?」
「アタシらの将来設計……なんちて!」
俺の手を引いて玄関の外へ駆け出して行く、彼女の笑顔を見ていると――そんな気になってしまう。
そして、この騒動からさらに七ヶ月余りが過ぎた――二◯三一年三月二十三日。
秋を経て、冬を越え――桜が近づくこの日。
俺の運命は、大きな転機を迎えるのだった。
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