第229話 招かれざる者
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がべろべろばーしてやっからよ!」
「あーもう、バカにすんな! 俺だってもう大人なんだから!」
「そーそー、みんなを守るヒーロー様はそれくらいの元気がないとな! あん時みたいにメソメソしてんじゃないぞ!」
「……え?」
相変わらずのおちゃらけた態度の兄貴。だがその言葉の端々は、俺にえもいわれぬ違和感を覚えさせる。あの時……兄貴を失いかけた、あの時か。
――兄ちゃん。俺は、今度こそ……俺は……。
「ん? 龍太、客人のようだが」
「他にも誰か呼んでたのか? ……まぁいいや、行ってくる」
その時。チャイムの音を聞きつけた親父が、首を傾げて俺に問いかけた。誰だろう? レスキューカッツェのみんなかな?
親父が把握していないことを不審に思いつつ、俺は玄関に向かい――扉を開けて。
「なっ……!」
「――これは失礼。お楽しみの最中だったかな」
予想だにしなかった人物の登場に、旋律を覚える。
なんで、この男がここに……!?
「申し訳ないが、君に向けて現総理大臣からの通告があってな。しばし時間を頂戴したい」
「牛居、敬信……!」
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