第98話 父
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しもですわ」
些細な事で同じ経験をしていると思うとむず痒い感覚になる。
すると背後に何者かの気配を感じて振り返るが見慣れた病室のカーテンが風で揺れているだけだった。
「!??」
何か背中を舐められているような悪寒に白井は背中を掻くように先ほど感じた嫌な調子を探していると息を少しだけ切らした初春が病室に転びながら入ってきた。
「はぁはぁ。白井さん!」
「初春?......どうしましたの?病院で走るのは良くありませんのよ」
「そ、それがサ......のお.....さんが」
息遣いだけが妙に激しく白井の耳に聞こえて、肝心の箇所が聴き取りにくかった。
「落ち着きなさいですわ。おっさんくらいしか補完できませんわよ」
窓を閉めて耳を軽めに掻くと本調子ではないように装って初春を落ち着かせる。
「そ、それが!サソリさんのお父さんが居るんですよ!浮遊しています。なんか人形みたいです!」
「.......はっ?(浮遊??人形??)」
突然現れたサソリの父と名乗る人形に困惑する中、現状理解とまさかのお父様との御対面に頭が追い付かずショートした。
偽物?
いや、でも本物だとしたら失礼な態度が取れませんし
ってそんな事をしている場合でもないし風紀委員の職務があってすぐにでも動かなければ......プスプス
「し、白井さん?」
「(とりあえずサソリを)婿に貰いますわよ!」
「お、落ち着いてください!」
ゼツとの戦いのはずがまさかの仁義なき御対面プラス御挨拶チャンスに白井は混乱したまま敬礼をして病室から出ていく。
さてさて現れた『父』は何を語るのか?
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