第98話 父
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俺が......ビビっただと」
「??」
婚后の腕に抱かれたフウエイは無茶苦茶に震えだして暴れだした。
「きゃ!」
婚后が耐えきれずに落とすと頭を揺らしながら見えない糸に操られるように路地裏を両手で突き刺しながら這い上がると片目の写輪眼でマダラを見つけるとパカッと口を開けて睨みつける。
人間ハ死体ニ
死体ハ人形ニ......止メル
そう呟くとフウエイの中で流れているサソリのチャクラが強く反応し、カクカクと動き出した。
焦点が合っていない写輪眼はまるで軸が固定されていない球体のように動くたびに四方八方に瞼部分の中で転がっていた。
******
学園都市の闇の中から伸びる四つの黒い尾が燃え盛る焔のように縦に揺れると地面に叩きつけた。
ビルは傾き、隕石の落下の影が濃くなる。マダラは腕に尾から身体深部に向けて染みるような疼痛を感じて、神経節が繋がるような痛みが走る。
「そろそろか......丁度良い」
真っ赤に光る目はまるで獣のような姿となり静かに破壊の邪魔をする輩を消し去りに尾をしならせて一気に移動をした。
隕石が落下し窪んだ影を肌で感じながら削板は落下中心地点にやってくる腕を構えて腕と足に力を込める。一撃で粉砕してしまえば岩石は割れて破片が散らばり被害は甚大となる。
選択するのは岩石そのまま受け止めて投げ返す事だった。
「根性ー!全部受け止めてやるよ!!」
飛び上がり頭突きをしながら落下してくる隕石を双肩で受け止めてスピードを押し殺す。
「はぁぁぁぁぁー!!」
感じた事のない重量感にまるで大陸を相手にしているような視界全ての岩に気圧されながらも削板は足を空中で蹴り上げて堪える。
「無駄な事だ」
マダラは高速移動するとたった一人で受け止めている削板目掛けてチャクラが染み込んだ具現化した爪を伸ばして斬りつけようと振り下ろすが。
「だぉらー!」
「!?」
伸ばした爪に上条の右手が触れると強制的に掻き消されて、そのまま生身の拳で殴りつけるがマダラに受け止められて手首を返されて背中から地面に叩きつけられた。
「がはっ!?!」
「??......十尾のチャクラを消しただと......」
「へへへ......ちょっとした特別性でね」
「......」
マダラは問答無用に拳を握ると上条の頭に向けて渾身の力を込めて振り下ろした。
「ちょっ!?物理攻撃はマズイって!!」
そこに白い髪をした青年が両腕を突き出してニタニタと笑みを浮かべて突進してきた。
「消えなカスがァ」
一方通行が殴り掛かるのを瞬時に察知したマダラは身体を翻しながら一方通行を蹴り上げようとする。
「......!?」
《反射》
ガラスに触れたような音と共に普段の人間とは違う感触にマダラは翻った方向と正反対に軸足
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