第四十五話
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し、休んでおこう。
俺はベッドに向かって思いっきりダイブした。
ガツン。
「ぐぁあ!!」
思いっきりベッドのそばに置いてある机に足をぶつけた。めちゃんこ痛い。
暫くそのままベッドの上で悶えていた。
……………………………………。
ダメだ。頭のなかでは休んだ方が良いってのは分かってるのに、木曾や春雨達がこうしている間にも戦ってると考えると、じっとしてられない。
俺は少し悩んだ後、筋トレをすることにした。
―一時間後―
コンコン、と、誰かが扉をノックした。
「はーい…………って、お前か。よく来たな。」
俺が扉を開けるとそこには、拓海と、その右腕に抱きついている夕だ…………冬華の姿があった。
「うん、久し振りだね。謹慎ご苦労様。」
「お疲れ様っぽい!やらかしちゃったっぽい?」
「っぽい。」
二人はそのまま部屋の中に入ってきた。
「いやー、一ヶ月ぶり位か?どうよ、学校の皆は。」
この鎮守府に着任したときには、学校に退学届を提出してきた。なかなか手続きがめんどくさかった。
そのときはクラスメイト達に、『何があった』だとか、『やらかしたのか』とか聞かれたけど、今ではだいぶ大人しくなった。
「相変わらずバカばっかりしてるよ。定期考査も終わったから羽を伸ばしまくってるよ。」
拓海はそう言うと、ちゃぶ台の側に腰を下ろした。冬華もそのとなりに座る。
しかし、当時は定期考査といえば憂鬱以外の何物でもなかったのに、暫くすると懐かしく感じてしまう。
やらなくて良いなら是非ともしたくないけども。
「いやー…………暇で暇で仕方なかった。」
俺はその二人の対面に座る。
「全く、千尋らしくないね。幼稚園から十二年連続無遅刻記録保持者だったのに。」
「えっ。気持ち悪いっぽい。」
うん、我ながら気持ち悪いとは思う。そのぶん、今回の寝坊がかなり堪えた訳で。
「正直、木曾や春雨や間宮さんの約束すっぽ抜かしたのがかなり申し訳無くて…………。ずっと悶々としてた。」
「ムラムラ?」
「してねぇ。」
相変わらずこの脳内ピンクは直ぐにそっち方面に結び付けやがる。それに付き合ってる拓海も大概だけどさ。
「あー、そういえば、間宮さんが『別に気にしないでください』って言ってたよ。他二人には会ってないけど。」
「…………そうか。」
申し訳無い。謹慎が終わったらすぐに謝りに行こう。恐らく、その頃には木曾も帰ってきてるだろうし。
「まぁほら、木曾にしろ間宮さんにしろ春雨にしろ優しいからさ
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