第七章 C.D.の計略
ディライン その在り方
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これまでの、仮面ライダーディケイドは――――――
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仮面ライダーディライドが暴走した。
謎の怪電波を受けることにより発動するそれが、士たちの警戒も虚しく起動してしまったのだ。
今や敵となったであろうディライド。
幾度の出会いを経て、その行き先はどこへと至るのか――――――
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「おい蒔風!!」
バタン!!と扉が勢いよく開かれて、「EARTH」局長室に門矢士が踏み入った。
叫ぶ相手は彼が言った通り、ここの局長・蒔風舜だ。
「どした?士。フロニャルドでなんかあったか」
「どしたじゃない!!ありまくりだっての!!」
フロニャルドでの魔獣の戦闘。
そして、その後でのディライドの暴走。
状況をすべて話し終え、士が訪ねる。
「ディライドを追えないのか!?」
「追えるよ」
「早く追跡方法を・・・・は?」
「ディライドの痕跡は追える。そろそろ座標も特定できるはずだ」
蒔風はそれだけ言うと、席を立って腕を広げた。
すると、部屋全体がうっすらと暗くなり、空中にはホログラムで様々な情報が表示されていく。
「今まで仮面ライダーが次々に現れそのすべてが敵として差し向けられているんだ。こっちだって指くわえてただ待ち受けてるわけじゃないんだっての」
そういう蒔風が、様々な電波波長や地図上のアイコンを操作して、次第に一点へと絞り込みをかけていく。
「朱里、雛里、どうだ?」
『現在ディライドのブレスレットに直結しているエネルギー庫「クラインの壺」からの僅かな波長をとらえています』
『ディケイド系ライダー特有のグレーカーテンの転移先の逆算の結果が出ます』
「長門」
『二つの計算式は同一の方向性を示している。そのほかの情報を合わせ、対象の現在位置を半径2メートル以内まで絞ることが可能』
その結果を聞いて、よし、と頷く蒔風。
姿は見えないが、今頃「EARTH」のオペレータルームでは歴史上最高ともいえる軍師の名を持つ朱里と雛里、そして長門有希が端末を走らせているのだろう。
その様子を見て、唖然とする士。
「一体何が・・・・」
「ディライドが現れた時点で、こうなることは予測していた」
そう、あれだけデミライダーが出現して、しかもWまでもが敗北し、さすがに「EARTH」も事態を放っておくわけがない。
次にライダーが
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