第七章 C.D.の計略
ディライン その在り方
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現れた時には、しっかりとその後をつけ、一連のライダー出現事件の黒幕的な存在を暴き出す。
そのために、ディライドは泳がせていた。
直接接触する士には真意を隠し、実際に彼女の監視役は海東大樹がしていたというのだ。
「マジかよ・・・」
「っと、そんなこと言ってる間にディライドの場所わかったぞ」
「どこだ!?」
「あー、ここは・・・・」
士にも見覚えがある。
示されたポイント、そこの光景。
ここは、大ショッカーを超えたスーパーショッカー。
その大戦艦クライシス要塞と、仮面ライダーたちが決戦を繰り広げた場所だ。
「行けるか?」
「俺の方で行く。手は出すな」
否にあっさり事態が展開されているが、場所が分かったなら行くほかあるまい。
バン、と扉をまた強く開き、士が部屋から退室する。
その背を見て、蒔風が通信を切ってひとりごちた。
「手を出すなって?最初から邪魔するつもりはないさ」
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かつて、スーパーショッカーと決戦を行った荒野。
そこに灰色のカーテンが現れ、ディケイド一行を連れてくる。
その数十メートル先には、待っていたかのように二人の人物が立っていた。
一人は、仮面ライダーディライド。
もう一人は、白衣の老人男性だ。老博士、と言ったほうがいいだろう。
「おい!!お前誰だ?」
「鏡花ちゃんを返せ!!」
士に続いて、ユウスケが叫ぶ。
だがディライドは黙して語らず、老博士は彼らの叫びを無視するかのような口調で淡々と言葉を紡いだ。
「おお、お待ちしておりました大首領!!あなたの言う通りになりましたな!!!」
「なんだと?」
士のことを大首領と呼ぶ老人。
一体何を言っているのか。この状況が、門矢士の言う通りだと?
「覚えてらっしゃらないのも無理はない。あなた様はあの後の記憶がいくらかまだ欠落しておられるし」
「・・・おまえ誰だ?」
「かつてのあなたの部下でございます。ディライド、行きなさい」
ヴン、と
ディライドのマスクが軽く発光し起動する。
コツ、コツと歩を進め、そして次第にその動きは大きく。
十歩目を踏み込むときには、すでに猛然と向かって来る速度に達していた。
「ユウスケ!任せていいか?」
「ああ、お前はあの爺さんが誰なのか思い出しとけ!!」
「行きましょう!!海東さんも」
「えーボクも?」
「笑いの―――」
「わかったって!!!ハァ・・・」
「「「変身!!」」」
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