第七章 C.D.の計略
戦慄の魔獣
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機って、ヤバいときに手で来る予備員でしょ?
そんな解釈をいう鏡花。
まあ確かにそういう意味の時もあるが、今回は相違があったらしい。
「あのなぁ・・・」
「あれ?あたしなんかやっちゃった?」
「・・・おい、何ともないのか?」
「なんとも」
鏡花の言葉に、ハァー、と安堵とも呆れとも取れる溜息をつく一同。
なになに?と置いてけぼりの彼女に、ユウスケが説明する。
「いやね?昨晩、君の家に何か変な怪電波が飛んだのをキャッチしたんだよ」
「ユウスケ。頭痛が痛いみたいになってる」
「うっさい。で、それでうちらも何かあったら大変だから、もっかい再調査しようと思ったわけ」
「ユウスケ。危険が危ないみたいになってる」
「うっさい。んで、今朝の朝、それしようとしたらこの事件で・・・とりあえず変身解かない?」
「ユウスケ。馬から落馬みたいになってる」
うっさい、と士からのツッコミに返すユウスケ。
それを見て、強化も納得がいったのか「あはは、そういうことですか」と笑いながら、変身を解こうとブレスレットに手を伸ばす。
が
「え?うそ、なにこれ・・・・アぁァァアアアアああああ!?」
ガクガクガクとディライドの身体が痙攣し、鏡花の悲鳴が上がった。
バチバチと頭部を電撃が軽く走り、ディライドが抱えていたキバーラを押しのけて三人から離れる。
「おい!!鏡花!!」
「マジかよ・・・最悪だ!!」
三人がディライドを止めようと手を伸ばす。
だが、それよりも早くディライドがインビジブルのアタックライドを発動させてしまった。
ディライドが、消えた。
この状況を目の当たりにして、楽観的な考えができるほど彼らもバカではない。
最悪なケースになった。
そう考えて、間違いない。
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「やあ士。苦戦したみたいだね?」
戦いも終え、宴に呼ばれたのも断り、急いで写真館に戻った三人。
「EARTH」に連絡しようと戻った彼らを出迎えたのは、三人座れるソファを一人で陣取っていた海東大樹だった。
「海東」
「ふふーん、調べたよ士。ディライドの事。聞いて驚けよ?あのシステム、実はあるコマンドを受信した後に変身すると、変身解除の時に変身者を束縛してしまうプログラムが埋め込まれていたんだよ!!あれ?そういえば、その例の子はどこに?」
「「「遅い!!」」」
パカーン!!と叩かれ、ソファから落とされる海東。
理不尽だ。でもしょうがない。
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