第七章 C.D.の計略
戦慄の魔獣
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ロロロロロロロロォォォオオウウウウウウ!!!」
怪物が咆哮を上げた。
その声の質は、先ほどまでの物とは違う、異常な殺意と異様な重圧を放つ。
その声に得体のしれない何かを感じるディケイド。
魔獣は大きく息を吸い込み、自らの身体に溜めこんでいく。
胸が大きく膨らんでいき、呼吸器の限界まで空気を溜めこんで行く怪物は、まるでこのまま浮くのではないかというほどにまでそれをチャージし―――――
「ヤバい!!!ダァッ!!!」
ライジングアルティメット状態からの、ゴウラム変形。
ファイナルフォームライド・ライジングアルティメットゴウラムとなったクウガが、怪物の横っ面に対して雷撃を纏った体当たりをブチかました。
「バォォォオオオオオオオロロロオロロロロロロロロロロロロロロロォォォオオウウウウウウ!!!」
直後、怪物が咆哮と共に「それ」を一気に吐き出した。
それは空気とも、音の塊とも取れないもの。
だが、圧倒的な破壊力を持ったそれは、クウガの渾身の一撃に砲口―――顔の向きを変えられながらも問題なく発射された。
それは渦を巻きながら放たれた巨大な砲撃。
本来ならディケイドごと、後方のビスコッティ共和国を飲み込むはずだったそれは、怪物が右を向いたことで見事に逸れ
ゴバッ!!!!
様々なものを巻き込みながら平原を飛び、遠方の山脈を抉り取った。
「な・・・・!?」
ここからでも見える、山脈の峰。
それの山の一つを消し飛ばし、山脈を左右に割ってしまったのだ。
こんな威力、まともに受けきれるわけがない。
ドォン!!と、螺旋に掻きまわされて地面に叩き付けられるクウガ。
怪物の顔面を弾いた直後にあれだ。巻き込まれたのだろう。
続けて放たれようとする咆哮砲。
見ると、さっきより左腕のコブが膨れている。
(そうか、そこはいわば火薬庫。戦闘中に少しずつ、あそこにも空気を溜めてたのか・・・!!)
だから、怪物はもう一発撃てる。
最後の一溜と言わんばかりに大きく吸い込むと、フルチャージには届かないだろうが十分に膨らんだ。
「クソッっ!!」
あれを倒すには、あの砲撃をどうにかしなければならない。
あれのチャージが終わる前に倒さねばならなかったのだ。
倒すのは難しくない。
たがそのためには、あの咆哮砲を生き延びなければ――――――!!!
《KABUTO!!KAMEN RIDE―――HYPER》
即座にカブトハイパーフォームを呼び出すディケイド。
すでに慣れた手つきでカードを取出し、腰のドライバーに装填。
ここをしのぐには、ハイパーカブトと共に放つ―――――
《F
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