第七章 C.D.の計略
戦慄の魔獣
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が最後の生命線になるんだ!!」
「おぅっ!?」
パシン!と両手を合わせる士。
まったく頭を下げないあたり彼らしいが、それでも彼が頼むという態度をとるということはそれなりに重大な意味があるのだろう。
そう思って、鏡花はよし分かったと胸を張る。
「任せなさい!!鏡花ちゃんが最後の砦として、ここに残ってますよ!!」
「ああそうだ、あとお前は絶対に戦闘に出るなよ?」
「え!?そこまでお預け!?」
「そゆこと。じゃあ行くぞ!!」
「終わったら呼ぶからさ」
「お留守番、お願いします!!」
そうして飛び出す三人。
ポツンと残る一人。
「まあまあ、一緒に彼らの帰りを待とうじゃないか」
そういう栄次郎に連れられ、クッキーづくりに誘われる。
これでいいのか?
遠くから轟音が響く。
本当に――――いいのだろうか?
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これで、出てこざるを得まいて。
この世界の地脈。その淀みから生まれし魔獣と、魔化魍のハイブリット。
そこにこの、我が魔力が注ぎこむことにより――――
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「な、なんだあれ!?」
「さあな・・・だがただの魔物ではない・・・ってことだ」
怪物は、巨大な紫の体躯をした魔獣であった。
体長は地上4メートルほど。
四足歩行の獣が、二足歩行したかのような体躯をしている。
頭に山羊のような捻られた角、尻尾はなく、足は蹄だ。
右手はごつい五指が揃っており、棍棒が握られている。反対の左手はゴツイコブで、こちらも鈍器になっている。
魔獣は現在、森とも林ともつかない木々の中に立っており、咆哮を上げながら前進を続ける。
その怪物の姿を、上空からクウガゴウラムとその背に乗ったキバーラ、そしてブレイドジャックフォームにフォームライドしたディケイドが発見した。
すでに空中には隣国であるパスティヤージュ公国の空中騎兵が飛び交い、怪物の進行先にはビスコッティ共和国の砲撃隊が隊列を成している。
だが見ると戦況は芳しくなく、すでに空中騎兵はいくつか落とされており、砲撃隊からも煙が上がっている。
そしてすでに突撃した後なのか、怪物の進行跡を見ると、運び出されるガレット獅子団の戦士の姿があった。
「クソッ!!!」
それを見て悪態をつくクウガ。
クウガゴウラムの羽根が展開し、勢いよく突進していった。
キバーラが
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