第七章 C.D.の計略
戦慄の魔獣
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ディケイドやディエンド、そして彼女のディライドは、他のライダーの力を使うことで真価を発揮し、強大な戦闘力を得るシステムだ。
その関係上、他のライダーの能力や力、技など、頭に入れておかねばならない情報は多岐にわたる。
それを確かめるためのテスト。それがライダー検定だ。
つい先日受けたそれを、彼女は完ぺきと言って提出したものの、どうやら届かなかったらしい。
「いやいやいや!完璧だから!!だったらどこ間違ってたか教えてくださいよ!!」
「悪いがその暇は今はない。今からお前のドライバーもシステムチェックするし」
「へ!?ドライバーまで!?」
そういって、よこせと手を出す士。
助けを求めるようにユウスケ、夏海に目をやる鏡花だが、しょうがないよと頷くだけの二人。
しかし、当の鏡花は納得いかない。
試験は家に帰って見直して、そりゃ二、三問は間違えたけどその程度で合格ラインを下回る筈がないくらいの出来だった。
システムチェックだって、出会って最初に渡した時に徹底的にしたはずだ。こんな一週間程度の短期間で二回目をする意味がわからない。
「なんでですか?」
ジトッとした目で、理由の説明を求める鏡花。
ドライバーも両手で抱えてしまって離さない。
「・・・・・・はぁ・・・」
「士、やっぱ話といたほうが」
「・・・そうだな。聞き分けのないガキじゃないんだし」
なにおう!?と粋がる鏡花。
だが、理由を教えてくれるのならばいいだろうと、警戒を少しだけ退いた。
「いいか?昨晩・・・・」
ドォン―――――!!!
「「「「!?」」」」
ガラガラガラッ!!!
どこか遠くから、爆発音が聞こえた。
直後、写真館の背景ロールが降りてくる。
なんだ?!と驚愕する一同だが、士の携帯が震え、見てみると蒔風からのメールが入っていた。
曰く
「フロニャルドで謎の怪物が暴れている。現地員では手が付けられない」
とのこと。
あの野郎、丸投げもいいところである。
だが背景ロールが強制的に降りてきたところを見ると、これは世界そのものからの救難信号である可能性が高い。
ならば、それを無下にするわけにもいかないだろう。
「行くぞ!」
「よしっ!!」
「いや、鏡花はここで待機だ」
「え?」
立ち上がる士、ユウスケ、夏海。
だが鏡花はここで待てと、士が止めた。
何故?
そう聞く前に、士が答えた。
「こんな状況での呼び出しだ。敵がどんなのかわからない。だからお前はここに残り、もしもの時には「EARTH」に連絡してほしい」
「そ、そんなの」
「たのむ、お前
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