第七章 C.D.の計略
戦慄の魔獣
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世界の破壊者として全ライダーを敵にした際のディケイドと戦った時。
そして、大ショッカーの手先として洗脳された時。
ユウスケが危惧しているのは後者の場合。
「今回の事態には間違いなく裏で糸を引いている黒幕がいる。それは間違いない。それくらい、俺にもわかる」
そいつが、鏡花に対して何か手を伸ばしてくるのではないか。
ユウスケはそれが心配なのだ。
「もしも、そんな奴がいて・・・あの子の笑顔を消すようなことがあるのなら・・・」
誰かの笑顔を守る。
それがクウガという戦士の使命だ。
「士、本当に大丈夫だと思うか?」
「フッ、ユウスケ」
ポン、とユウスケの肩に手を当て、士が笑う。
その笑いに、ユウスケもきょとんとしながら士を見た。
「いいか?こういうのもなんだが、俺だって大ショッカーの首領としていた男だぜ?あのシステムは、一回しっかりと調べたっての」
そう、士は一度あのシステムを調べている。
名前やテクノロジーのどちらをとっても、どうしたって大ショッカー製だ。
そして元とはいえその首領をしていた門矢士。
それがシステムをチェックしたのだ。間違いなく、あのシステムの不備で京鏡花が洗脳されることはない。
「だから安心しろ。他の誰かが直接手を出さない限り、アイツが俺らの敵にはならねーよ」
「・・・そっか」
そういって、ユウスケを安心させる士。
心配も晴れたのか、明るい顔で写真館に入っていく二人。
そう、士自身も気づいていない。
その一連の言葉は、まるで自分を言い聞かせるかのような語りであったことに。
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その夜、とある一軒家に対し、怪電波が飛ばされた。
受信した家は―――――いうまでもない。
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翌朝
「さて!!今日も張り切っていきましょう、先輩!!ししょー!!」
「いや、今日はいい」
「あらー!?」
ガチャバン!!と勢いよく写真館を訪れる鏡花。
今日は土曜日。
朝からやる気満々だぜ!!と意気込んできた彼女だが、いきなり出鼻をくじかれてしまった。
「えー?なんでなんでー!?」
「あぁもうやまかしい!!お前こないだのライダー検定落としたろーが」
「うぇ!?うっそだー!!とことん見直ししたもん!!絶対合格だってー!!」
説明しよう。
ライダー検定とは、門矢士考案の仮面ライダーに関する知識検定だ。
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