第七章 C.D.の計略
戦慄の魔獣
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世界に進出したところでそこで潰されるか、若しくは
「やっりー!!どーよ士さん!!あたしってばやるでしょー!!!」
このように、新人育成のいい経験値稼ぎに使われるのがオチだ。
ここ数日、ディライドはディケイドの仕事の手伝いをしている。
蒔風から託されたということもあるし、彼自身も味方のライダーが増えることには大いに賛成だったからだ。
ディライドの登場から一週間。
Wが敗れてからだと、一か月と一週間。
もしもこのまま彼が再起不能であるのならば、いずれは誰かがあのマキシと対決しなければならない。
その時の戦力は、一人でも多いほうがいい。
「にしても、ディライドってホント強力なシステムだよな」
「ああ―――ま、俺にかかればあんなのチョロいもんだが」
「ホントかよ」
ディライドのシステムについて判明したことがいくつか。
それはアタックライドの「チャージ」と「ストック」だ。
チャージは先ほどの戦闘で見せた、要は重ね掛けだ。
さっきのキックを例に出すと、最初のブレイドの技に、後からではあるがクウガ、アギト、フォーゼのキックを加えた一撃にしている。
一撃にまとめて打ち出す、という上では恐ろしい威力が見込めるが、その分反動は大きく、変身者の負担も大きい。
そしてストック。
これは一発一発は普通に出すが、ストックしておくことで技を次々と発動させることが出来るものだ。
さっきのキックをもしストックにしていたら、四大ライダーキックを連続で放つことなる。
「いやほんと、鏡花ちゃんが敵にならなくてよかったな、士」
「まあ・・・な」
だが安心はできない。
これまで襲われたライダーの数を鑑みるに、新顔のウィザードまで全員に対応するライダーが現れるとみていいだろう。
自分に対するのがこれだとして、残るライダーは4人。
マキシは置いておくにしても、後ブレイド、フォーゼ、電王、ウィザードの前に、敵が現れる筈だ。
そして今朝、気になる情報が一件あった。
間違いなく次の動きだ。
「士・・・心配なのか?」
「・・・なにがだ」
「鏡花ちゃんが、敵になるんじゃないか・・・・って」
鏡花がバイクから降り、スタンドを立てるユウスケが聞く。
当の本人はそんなことはどこ吹く風、コーヒーくださーい、と写真館の中に駆け込んでいってしまった。
「・・・・」
「士。俺にも経験がある。だからなんか・・・わかるんだ」
仮面ライダークウガ・小野寺ユウスケ
門矢士の仲間としては、一番の相棒と言ってもいいかもしれない彼だが、そんな彼でもディケイドの敵になったことがある。
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