第七章 C.D.の計略
ディライン颯爽登場!!
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いれば、鼻で笑うだろう。
『ただの女の取り合いか』と。
士たちが到着するまで、あと5分はかかる。
ヤミーが男をボコボコにするのに、2分とかかるまい。
間に合うか。
結果を言うと、間に合った。
だが、間に合ったのは彼らではなく――――
「チョぉぉぉぉおおおっと、待ったァ!!!」
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士たちが到着してまず目撃したのは、カブトムシヤミーがいいようにあしらわれている様子だった。
「すげ!!」
「あの子、何者でしょうか?」
「さあ・・・な」
夏海があの子というのは、ちょっと待ったと声をかけてヤミーを止めた人間であった。
歳は夏海より若い感じ。
高校生以上大学生未満のような、活発な感じの「女の子」だ。
「まったく、私の生活圏内にまでホイホイ来ないでよね!!!」
そう言いながらヤミーから距離をとる少女。
突き出された拳に足の裏を当て、その勢いを利用しての後退だ。
そして取り出したるは、見た目は完全にディケイドライバーのグレーバージョン―――の、小型ブレスレットタイプ。
彼女はそれを左手首に巻き付け、一枚のチップを取り出した。
SDカード程の大きさのそれを挿し込み、手首を縦横と振って回転させる。
そうすることでブレスレットが起動し、スタンバイ状態になる。
そして、そのブレスレットをタァン!と叩いて
《KAMEN RIDE―――》
「変身ッ!」
《―――DELINE!》
変身した。
その姿は、まさしくディケイドの系譜を受け継いだモノだった。
ディケイドやディエンドの直線で形作られた意匠はありながら、彼女―――ディラインのマスクから延びたその直線は四肢に伸びていた。
その点においては、ファイズのフォトンブラッドのように見える。
下地はライドグリーン。
その上に、黒い立体のラインが走って凹凸を作っている。
「仮面ライダーァぁああ!ディライン!!」
「ギギっ!!!」
と、そこでやっとカブトムシヤミーは一般人ではなく自らを倒す可能性のあるものと認識したようだ。
先ほどのハエを払うような動きから、確実に潰そうとその鉄拳を振るってくる。
それをディラインは避ける。
しかも、よくあるような戦士の動き――――ではなく
「逃げるっ!!」
思いっきり走って。
本当にただ距離をとるだけのためのダッシュだ。
あの名乗りは何だったのだろうか。
その姿に、さすがにヤミーも怒ったのか羽根を
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