第七章 C.D.の計略
ディライン颯爽登場!!
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ユウスケ分のコーヒーをカチャリと置いた。
「人にはね、乗り越えるべき試練ってのがあるんだよ。その人がやらなきゃいけないことっていうのかね」
「流石だジーさん。ユウスケよりよくわかってる」
「おい」
「そうだとも。で、士君がやるべきなのは、溜めこんでる現像代のツケを払うことだがね」
「お、夏ミカンも帰ってきたみたいだ」
つ、士くーん、とか何とか言って引き留めようとする栄次郎をスルーして、士が立ち上がる。
「EARTH」からの給料だってある筈なのに、なぜこの男はここまでして踏み倒すのか。
(一回くらい怒ってもらうか?)
ユウスケは想像する。
五代雄介、津上翔一、天道総司に怒られる士。
士が大人しく怒られるのは思いつかないが、あの三人に歯向かう人間も思いつかない。
が、そんなのは杞憂に終わる。
ズキュッ!という音がしたと思ったら、首を抑えて士が笑い転げて呼吸困難に陥っていた。
この館にはヒエラルキーがある。
その頂点が彼女、光夏海であった。
おそらく、というか絶対。
彼女の秘伝「笑いのツボ」を押されたのだろう。
強制爆笑術を前には、ライダー大戦の覇者も勝ち目がない。
「あははははは!!な、何をする夏ミカン!!」
「いえ、なんとなくですけど」
「大丈夫、あってるから」
「ならいいじゃないですか。おじーちゃん、私にも一杯下さい」
はいよっ!と返事をして、孫娘にもコーヒーを用意する栄次郎。
彼女には逆らわないようにしよう。
そう心に決めたユウスケであった。
そんなこんなをしていると、もう昼飯時だ。
栄次郎が夏海のコーヒーを一緒に昼ご飯を持ち出してくる。
と、その時
ゴォン・・・・・!!!
キャーーー・・・・―――!!!
何やら遠くから、何かが壊れる音と悲鳴が聞こえてきた。
思わず立ち上がり、外に飛び出そうとする二人。そのまま昼飯を食おうとする一人。
二秒後、三人(一人爆笑)が写眞館を飛び出した。
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現場にはすぐについた。
場所はとある大学の敷地内。
その講堂前で、一体の怪人が暴れていた。
「キシシシシシ!!!」
「おい止めろ・・・俺はそんなこと望んでいなぐえっ!!」
「キャーー!!」
「うぉぉぉお!?おい大丈夫かよ!?」
暴れていたのは、カブトムシヤミー。
大方、セリフからして今殴られた青年が宿主なのだろう。
そしてそんな彼を心配する男女。
アンクがここに
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