第七章 C.D.の計略
Mの襲撃/Wにさよならを
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手向けよう!!!」
超高速に、一直線に
空気の層を一瞬で3度はブチ破り、風都タワーから上昇していくマキシとW。
その異常な風圧とソニックブームに、Wのみ動きは一切封じられた。
「な、マッハだろ!?なんで飛べんだよこいつ!?」
だが、そんな状況だというのに翔太郎の脳内には一つの疑問が浮かんでいた。
そう。
マッハメモリはあくまでも「マッハメモリ」なのだ。
高速移動するならまだしも、空まで飛べるのはおかしい。
『それは、翔太郎』
その疑問に、フィリップが答える。
解明されるマキシの謎。
何故、彼は複数のメモリを、高適合メモリのように扱えるのか。
『彼は、マキシマムメモリの異常適合者だからだ――――!!!』
異常適合者。
運命のガイアメモリと言えるほど、相性のいいガイアメモリは通常以上の威力を発揮してくれる。
だが時に、それが異常に高いレベルで現れるときがある。
それが異常適合者。
かつて透明になる程度のインビジブルメモリで、一人の少女が存在ごと永遠に消え去ろうとしていた事件があった。
普通は制御などできない。
だが、この男はそれを可能にした。
マキシマムメモリ。最大の記憶。
その機能は、肉体を人間レベルで最高のものに変貌させる。
だが、それが異常適合者であるならば、訳は全く違ってくる。
「その通り。俺がマキシマムメモリを使うとな・・・ありとあらゆるメモリが、俺にとって「運命のガイアメモリ」になるんだよ」
「な・・・・」
そう、だからだ。
だからこの男は、今までのメモリでメモリ以上の能力を発揮できたのだ。
ミストの毒ガス。
マーシャルの無限の手数と威力。
そしてマッハの飛行。
本来の通常使用では発揮されないスキル。
高度の適合かつ熟達したメモリだからこそ得られるであろう絶技。
このマキシメモリに適合した男は、それを容易に発揮させることができる。
もしもこの男がこれ以上のガイアメモリを手にすれば、この男を止める術はもはやない――――!!!
「だが気付くのが遅い!!しかも無意味だ!!わかったところでどうしようもない。落ちるリンゴは、成す術もなく地面でつぶれるのみ!!!」
『マッハ!!!マキシマムドライブ!!』
ゴンっ!!という音と共に、空が落ちた。
否、落ちているのは自分だ。
急激な方向転換。
まっすぐ上昇していたところから、一瞬で180度方向を変えた直滑降。
その衝撃で、Wの身体はもはや変身解除ギリギリだ。
マッハメモリのマキシマムドライブ。
それは単純明快にして至極当然の――――上げ
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