第七章 C.D.の計略
Mの襲撃/Wにさよならを
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の真ん中に手を当ててきたマキシ。
とんっ、という軽く当てられた程の一手。
しかし、そこから放たれた衝撃は尋常の域を3つか4つは飛び越えていた。
当てられた部位から、円形に放たれる一撃。
しかもそれはWの全身にとどまり切らず、風都タワーの一角を大きく陥没させるほどの余波を放っていた。
今日、風都タワーはマキシの予告もあって警察の手で封鎖されている。
だが、だからといって安心というわけではない。
この街の象徴が崩れるのを、この町の住民は過去一度目にしている。
あれは絶望の時だった。
街を市の街に変貌させんとするテロリストによって、あの風車が地に落ちたのだ。
直後、この街の希望がそれを黄金の輝きと共に打ち砕いたため、その時はそう大きなショックはなかった。
だが、忘れたわけではない。
覚えているのだ。この街の象徴が崩れる、あの時を。
そして、それが今目の前に――――
「て、めぇ・・・・」
コツコツと歩をこちらに進めるマキシ。
その背後には、もはや風車を支えきれずにグニャリと曲がった鉄骨と、それ故に二人の戦場に突き刺さった風車があった。
「これで証明された。もはやWシステムもアクセルシステムも、取るに足らない過去の遺物だと」
自分の勝利だと。
マキシはマーシャルメモリを引き抜き、通常のマキシへと戻りそれを宣言する。
ギギギギギ、と金属が擦れる嫌な音がする。
間もなく、この中腹部が重みで落ちる。
「待て・・・・コラァ!!!」
『ダメだ翔太郎!!』
「なんでフィリ・・・グッ」
立ち上がり、プリズムソードを引き抜いて斬りかかろうとするW。
だがすぐに膝が崩れ、ガシャリとその場に倒れ込んでしまう。
「辛うじてエクストリームに変身し致命傷を逃れたようだけど・・・それ、もう逃げられないって事でいいかな?」
マキシの言う通りだった。
この段階にまでなって、これだけのダメージ。
しかもマキシはほとんど無傷。
攻防、戦闘時間はたったの6分だった。
先手必勝のマキシマムドライブ。
防御され、マーシャルメモリの猛攻。
そして、この一撃。
簡潔にしてたったの3行。
この程度の戦闘で、Wの敗北は決定した。
「まだもう一つメモリはある。せめてそれを目にして逝ってくれ」
『マッハ!!!――――マキシ!』
空色の、気持ちいい色をしたマッハメモリ。
マキシの全身を同じ色のラインが走り、その姿をマッハマキシへと変貌させ
そして、Wの首根っこを掴んで飛翔した。
「な!?」
「さあこの一撃で、仮面ライダーに終わりを
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