第七章 C.D.の計略
Mの襲撃/Wにさよならを
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ロンの俊敏とジョーカーの戦闘スキルで対応していくW。
『ダメだ翔太郎!!僕が追い付かない!!』
「いいから踏ん張れフィリップ!!足りねぇ分は俺が引っ張る!!」
フィリップは、確かに格闘と言えば常人以上に戦える。
しかし本分ではない。
しかもこのマキシ、どういうわけかマーシャルメモリをも最大限に効能を発揮している。
『いや、これはもはや、マーシャルメモリの範疇を大きく超えて――――!?』
何かを理解したフィリップ。
そうか、この男、だからか――――
しかし
ビッ!!
『マーシャル!!マキシマムドライブ!!!』
『なっ、速い・・・』
無限に手があるのではないか。
そう思えるほどに多くの手数で攻めてくるマーシャルマキシ。
しかもその合間を縫って、メモリを抜き、マキシマムポケットに挿し、そしてマキシマムドライブを起動させる手順を一つずつ挟んできた。
速い、どころではない。
迅さが、違う。
「ォォオオオオオオ!!!」
驚愕するフィリップが、サイクロンに意識を割いていれば、まだ対応できたかもしれない。
だが、彼は知ろうとする知性の塊だ。
そこで答えに行きついてしまった彼の優秀な頭脳が、それ故にWに痛恨のミスを生んでしまった。
バチバチバチ!!!
『翔太郎!!』
「行くぞフィリップ!!!」
『ヒート!『メタル!!』マキシマムドライブ!!』
メタルのガイアウィスパーが重複する。
それほどに素早いメモリ装填。
だが、コンマ一秒が足りなかった。
『「メタルブランディん」』
とんっ
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何が来たのか、全く理解できない。
左翔太郎が目覚めると、そこは白い空間だった。
死んだか?天国か!?
おやっさんはいるのか!?
そう思って起き上がろうとするが、身体が痛い。
見ると、横でフィリップも倒れている。
そして思い出す。
そうか、ここは精神世界だ。
Wがエクストリームになったときの、二人の共有空間。
「寝てられるか」と、翔太郎が意識を外に向ける。
意識を取り戻した左。
変身はまだ解けていないようだ。
仮面ライダーW・サイクロンジョーカーエクストリームの赤い複眼が、目の前の状況にやっと追いついた。
ググッと身体を何とか起き上がらせて、プリズムビッカーを杖のようにして立つW。
あの瞬間。
指先だけをつける合掌。
力を抜き、円を作るかのような手の形を作ってWの胸
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